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【外壁塗装】足場代はいくらかかる?足場工事で起こりやすいトラブル5選も紹介

この記事の監修者

ヤマテック株式会社 代表
山下 隆盛

ヤマテック株式会社は、サイディング工事で2022年・2023年 ニチハ株式会社の出荷枚数で神奈川県No.1 を獲得!「外壁リフォームのお困りごとをゼロにする」外装リフォームプロ集団の主催者。

外壁塗装の見積書を見て「足場代ってこんなに高いの?」「そもそも外壁塗装に足場は必要なの?」と疑問に思ったことがある方は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、外壁塗装に足場設置は欠かせません。なぜなら、2m以上の高さで作業する場合は足場を設置しなければいけないと「労働安全衛生法」で定められているからです。

足場を設置しなければ職人が安全に作業することができず、作業品質や仕上がりに大きな影響を与えかねません。そのため、外壁塗装をおこなう際は必ず「足場代」がかかると覚えておきましょう。

また、足場工事ではさまざまなトラブルが起こりやすいと言われています。

そこでこの記事では、外壁塗装における足場代の相場や足場の必要性、足場工事で起こりやすいトラブルとその防止策について詳しく解説します。

この記事のポイント

  • 一般住宅の外壁塗装における足場代の相場は約20万~30万円程度
  • 足場代を無料にすると謳う業者は要注意
  • 外壁塗装によく使われる足場の種類はクサビ(ビケ)足場
  • 足場には安全確保や作業性の向上だけでなく、メッシュシートを用いて周囲へ塗料が飛散するのを防ぐ役割がある
  • 足場に関する近隣トラブルは事前の挨拶や告知で理解を得ることが重要
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  • ひび割れ・剥がれ・シロアリも相談OK
  • 施工中の業者に対する心配や不安の相談も大歓迎
正直 外装リフォームプロ集団は外壁塗装・リフォームする皆様をサポートいたします。

外壁塗装の足場代|600~800円/㎡が相場

外壁塗装をおこなう際、足場設置および撤去に関わる費用は全体の工事費用の内20%を占めます。また、外壁塗装にかかる工事費用の内訳はおおむね以下のとおりです。

外壁塗装の工事費用の内訳

  • 材料費:約20%
  • 足場代:約20%
  • 人件費:約30%
  • 諸経費:約30%

足場代には足場材費や運搬費、設置や撤去の際にかかる人件費などが含まれます。

これを1㎡あたりの相場に換算すると、足場代が600円~800円/㎡、メッシュシート代が100円~200円/㎡になります。

また、一般的な戸建て住宅の足場代の相場は約20万円~30万円程度です。

足場代が無料になることは絶対にありえない

外壁塗装において、足場代が無料になることは絶対にありえません。

通常、足場設置には材料費や運搬費、そして設置や撤去時の人件費がかかります。これらの費用を見積もりに入れないと採算が合いません。

もし足場代を無料にすると言われた場合、その分の費用を塗装にかかる人件費や諸経費に上乗せされる可能性が高いです。

もしくは足場代を無料にすることで材料費や人件費を削って低品質な施工をおこなった結果、塗装後すぐに不具合が生じるケースもあります。不具合が生じた場合は再度塗装しなければいけません。

結果的に費用がかさむことになるため、見積書に足場代が含まれているかどうか必ずチェックしましょう。

足場代無料に関するリスクや足場代の節約方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
〉〉外壁塗装でよく聞く「足場代無料」は本当?無料になる理由と足場代を節約する方法

山下さん

足場代無料を謳う業者は見積書の全項目を詳細にチェックすることが重要です。また、透明性のある見積書を出してくれる業者を選ぶことが賢明な選択と言えるでしょう。

大まかな足場代の計算方法

足場を導き出す計算式は以下のとおりです。

(建物の外周+4m)×(建物の高さ+0.5m)×1㎡あたりの費用=足場代

外壁塗装の際に必要な足場の面積を計算するためには、足場の外周と高さを導き出さなければいけません。

足場は通常、建物の外壁から約0.5m離して設置されるため、建物の外周よりも一回り大きくなります。具体的には、建物の全方面から0.5mずつ追加するため、足場の外周は「建物の外周+4m」となります。

また、安全を確保するため、足場の高さは建物の高さより0.5m高く設置されることが一般的です。このため、足場の高さは「建物の高さ+0.5m」で計算されます。

こうして導き出した足場面積に1㎡あたりに費用を掛けることで足場代がわかります。

足場代の計算例

建物の外周が30m、屋根までの高さが7mとした場合の足場代は以下のとおりです。
※足場代700円/㎡、メッシュシート200円/㎡で計算

  • 足場面積:(30m+4m)×(7m+0.5m)=255㎡
  • 足場代:255㎡×(700円+200円)=229,500円

上記のとおり足場代は229,500円となります。

外壁塗装で使われる足場の種類

外壁塗装をおこなう際には、作業の安全性と効率を高めるために適切な足場の選定しなければいけません。建物の規模や立地条件、塗装作業の特性に応じて最適な足場を選ぶ必要があります。

この章では、外壁塗装に用いられる主な足場の種類と、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて紹介します。

クサビ(ビケ)足場

クサビ(ビケ)足場は、外壁塗装でもっとも主流な足場です。

クサビ(ビケ)足場は汎用性が高いため、一般住宅はもちろんのこと、中層建築や高層建物など幅広い規模の建築現場で使用されています。

クサビ(ビケ)足場は、柱の緊結部に足場のパーツをハンマーで打ち込むことで強固に組み上げられます。

また、構造の安定性が高いため、高所での作業でも作業員の安全を確保できることが特徴です。

メリット
デメリット
  • 安全性が高い
  • 作業が簡単(ハンマーではめるだけ)
  • 設置、解体作業が早い
  • 複雑な形状の建物で対応可能
  • 短時間でできるため人件費をおさえられる
  • 高さ45mまでの建物で使用可能
  • ハンマーで叩く音がうるさい
  • 狭い場所には踏板(アンチ)が設置できない

単管ブラケット足場

単管ブラケット足場は、単管足場の基本的な構造に踏板を追加できるよう設計された足場です。

具体的にはクランプとボルトを使用して鉄パイプを固定し、その構造に足場材を足場の支柱に固定するたブラケットを取り付けることで踏板を設置します。

単管ブラケット足場は形状がクサビ足場に似ている一方で、組み立て方は単管足場の方式を採用しています。

つまり、この足場は単管足場の柔軟性とクサビ(ビケ)足場の実用性を兼ね備えているということです。

メリット
デメリット
  • 単管足場より安全
  • 踏板に物がおけるため作業性が良い
  • 高さ15mまでの建物で使用可能
  • 設置、解体に時間がかかる
  • ボルトが緩んでいると揺れやすく危険

単管足場

単管足場は、直径48.6mmの鉄パイプとクランプというつなぎ止め金具を用いて構築される足場です。

単管足場はクランプをボルトで締めることによって鉄パイプを連結し、必要な形状にカスタマイズして組み立てます。

クサビ(ビケ)足場と違って幅が狭いため、隣家と密接している住宅に使用されるケースが多いです。

しかし、単管足場の足元は2本のパイプのみで構成されており、クサビ(ビケ)足場や単管ブラケット足場のように踏板はありません。

そのため、安全性が低くなり作業時に不安定感を伴うことがあります。さらに、物を置くスペースがないうえに作業員は片手で自分を支えなければいけないため作業効率が悪く、一般的な住宅には使用されない足場です。

メリット
デメリット
  • 狭い場所でも組立て可能
  • 複雑な形状でも対応可能
  • 2本のパイプの上に立つため不安定
  • 踏板(アンチ)がないため足を滑らす危険がある
  • ボルトが緩いと揺れやすい
  • 物が置けないため手がふさがり作業効率が悪くなる

外壁塗装における足場の役割【3選】

この章では、外壁塗装における足場の役割を3つ紹介します。

2m以上の高さで作業をおこなう場合、足場を設置しなければいけないと「労働安全衛生法」で義務付けられています。作業員の安全と、作業の効率化を図ることを目的とした法律です。

また、足場設置には「近隣住宅を保護」する役割も担っています。

それぞれの役割を以下で詳しく解説します。

1.職人の安全を確保するため

職人は高所で作業するため、安全を確保しなければいけません。

足場を設置することで職人は安定した平面上で動けるようになり、落下のリスクを大幅に低減できます。

さらに、足場には安全ネットや手すりが装備されていることが多く、これにより作業中の事故発生率がさらに抑制されます。

2.正確かつ丁寧な作業をするため

外壁塗装において足場を設置することは、作業の質をより大幅に向上させる効果があります。

特に高所での作業が多い外壁塗装では、足場に登って作業しなければ建物全体をきれいに塗装できません。

つまり、足場を利用することで適切な位置と角度から塗装を施しやすくなり、美しい仕上がりを実現できるというわけです。

また、足場は道具や塗料の置き場としても機能するため、効率的な作業が可能になります。

3.汚水や塗料が近隣へ飛散しないようにするため

外壁塗装時に設置する足場には、メッシュシートを取り付けなければいけません。

なぜなら、メッシュシートは塗料や高圧洗浄時の汚水が隣接する建物や敷地内に飛散することを防いでくれるからです。

また、塗料の粒子が風で飛ばされることもあるため、足場にメッシュシートをかけることで周囲への影響を最小限におさえられます。

足場工事で起こりやすいトラブル【5選】

外壁塗装における足場設置は、作業効率や塗装の品質を高めるために欠かせません。しかし、足場工事は近隣とのトラブルにつながるケースもあります。

そのため、足場工事の前にはトラブルを未然に防ぐ対策が必要です。

そこでこの章では、足場工事で起こりやすいトラブルと、その防止策について紹介します。

1.建物や車などが破損する恐れがある

足場の組立てや解体時には、不注意により建物や車などに足場材をぶつけてしまうリスクがあります。

特に足場材の運搬や配置の際に発生しやすいトラブルであり、自宅だけでなく隣接する住宅にも被害を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

事故を防ぐためには、作業が始まる前に適切な準備と予防措置を講じることが重要です。

まず、作業範囲の近くに駐車されている車は、事前に別の場所へ移動させることをおすすめします。

また、近隣住民への配慮も忘れないようにしましょう。

工事開始日の1週間前までには近隣の家主に対して事前挨拶をおこない、車を離れた場所に移動するようお願いしておくとよいでしょう。

山下さん

塗装工事中は塗料が飛散するリスクもあるため、工事期間中は自宅近くの駐車場を借りる方もいます。

2.騒音により近隣トラブルに発展する恐れがある

足場工事では、ハンマーでの打撃音や足場材同士の衝突音、作業員同士の会話などが原因で近隣から騒音に対するクレームが発生するケースがあります。

そのため、事前に騒音トラブルを避ける対策をしておきましょう。

まず、工事の時間帯に配慮することが重要です。朝早くや夜遅くの作業は避け、騒音が気になりやすい時間帯に配慮したスケジューリングを施工業者にお願いしておきましょう。

さらに、工事をおこなう前には近隣住民に対する施工日時の周知が肝心です。そして、実際の作業開始前にも再度近隣住宅へ訪問して、作業開始の挨拶をしてもらうことが望ましいです。

山下さん

土日や祝日など、家で過ごす人が多い休日を避けて工程を組んでもらうのもおすすめです。

3.足場をつたって空き巣が侵入しやすくなる

足場がかかっていると、足場をつたって上層階に侵入しやすくなります。さらに、足場がメッシュシートで覆われている場合、内部の様子が外から見えにくくなるため侵入者は隠れやすくなります。

そのため、空き巣にとっては犯行を実行する絶好のチャンスともいえるでしょう。特に夜間はより注意が必要です。

対策としては、以下の方法が効果的です。

外壁塗装工事中の空き巣対策

  • 人感センサー付きの証明を設置する
  • 防犯カメラを設置する
  • 「防犯カメラ作動中」といった文言が記載されている張り紙を設置する
  • 足場の階段部分に鍵をかける
  • 外出時でも室内の照明をつけておく

人感センサー付きライトや防犯カメラを貸し出してくれる業者もいるため、見積もり段階で確認するとよいでしょう。

また、人感センサー付きライトや防犯カメラが借りれなかったとしても、その他の対策でも十分効果を発揮します。空き巣被害を防ぐために、上記いづれかの対策を講じてください。

4.部屋の中が丸見えの状態になるためプライバシーを確保できない

工事中は日中職人が作業をおこなうため、窓からの視線が気になるという人も多いでしょう。特に、高い階の窓でも足場を介して簡単に見えてしまうため、業者の視線がストレスと感じることも……。

そのため、外からの視線が気になる場合は、カーテンやブラインドで窓を覆うなどの対策をしましょう。

また、見られたくないものの配置を見直すことも一つの手段です。

例えば、貴重品や洗濯物など普段外から見える位置に置いている場合は、他の場所へ一時的に移動させると有効的です。

山下さん

見られたくないものはクローゼットや押し入れなどに隠すことも一つの方法です。

5.許可なく隣家の敷地内へ侵入する恐れがある

建物と塀が近くて敷地内に足場が設置できない場合や、建物同士の隙間が狭くて隣家の敷地を通じて足場材を搬入・撤去しなければならないケースがあります。

また、隣家の敷地内に植えてある木に触れてしまって枝が折れるといった事故が起こる可能性もあります。

これらの状況は、作業をするうえで避けがたい側面があるため、事前の正確な説明と隣家からの許可を取ることが重要です。

しかし、中には隣家に適切な許可を取らずに勝手に工事を進める業者がいるため、施工を依頼する業者の選定が非常に重要です。

そのため、工事契約を結ぶ前に隣家への対応方針を確認し、作業開始前に隣家に十分な説明をおこなってもらうよう要求しましょう。

山下さん

信頼できる業者を選ぶには、過去の実績や口コミ、業者の対応を事前にチェックすることがおすすめです。また、普段から隣家との関係を良好に保つことで、小さな問題が大きなトラブルに発展するのを防げるでしょう。

足場工事に関するトラブルについてさらに詳しく解説している記事はこちら
〉〉外壁塗装の足場でよくあるトラブル【18選】注意点と対策まで徹底解説

外壁塗装足場でよくある質問と回答

外壁塗装の足場工事に関するよくある質問をまとめました。外壁塗装を検討している方はぜひ参考にしてください。

隣家との間隔が狭いけれど足場は組めますか?

隣家との隙間が著しく狭い場合は足場が組めません。具体的には、隣家との間に最低60cm以上の隙間が必要です。また、足場が組める隙間があった場合でも、隣家の敷地に足場をかけたり、搬出入に敷地を借りなければならない可能性があります。

台風などの悪天候時に足場は組めますか?

労働安全衛生法で定められた降水量や風速などに基づき、悪天候と判断される場合は2m以上の場所での作業は禁止されています。そのため、台風などの悪天候時に足場は組めません。ただし、基準を下回る雨や風であれば足場を組むこともあります。なお、足場をすでに組んでいる状態で台風が接近してきた場合は、風を受けないようメッシュシートをたたむ「台風養生」をおこないます。

足場仮設にかかる時間はどのくらいですか?

一般的な戸建て住宅であれば、組立てに6~8時間程度、解体に3~4時間程度の時間がかかります。特別、作業が複雑になるようなことがない限り、足場工事にかかる時間は半日~1日程度が目安です。

外壁塗装足場のまとめ

外壁塗装において足場は、作業員の安全性確保や作業性の向上、近隣への塗料の飛散防止のために必ず必要なものです。

外壁塗装を依頼する際は、以下の事項をしっかり確認してください。

おさえておくべきこと

  • 足場代の単価が600~800円/㎡
  • 足場代を無料にすると謳う業者ではないこと
  • 土地の条件に合わせて安全性の高い足場が選択されていること
  • マナーや礼儀がしっかりした業者であること
  • 足場で起こりうるトラブルに対処してくれる業者であること

足場は外壁塗装工事の中でも比較的トラブルが発生しやすい工程です。

特に、宣伝のために足場代を無料にするといったプロモーションは、見積書が不透明になることや足場の品質が下がるなど、施工費用や仕上がりに悪い影響を与えかねません。

そのため、適正価格で適切な足場を設置してくれる塗装業者を選ぶようにしましょう。

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