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外壁塗装と屋根塗装を同時におこなう際にかかる費用は?期間やメリット・デメリット、注意点も紹介

塗装工事をするなら少しでもお得にしたいと思いませんか?

もし、外壁も屋根も劣化しているのであれば、まとめて塗装することをおすすめします。なぜならば、別々でおこなうより費用をおさえられるからです。

しかし、心配なのは費用面でしょう。同時に塗装すると、どうしても工事費用は高額になります。「どれくらいの金額がかかるのか」「工事期間はどれくらいなのか」「注意することはあるのだろうか」など疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、外壁塗装と屋根塗装を同時におこなう際にかかる費用と工期の目安、メリット・デメリットを紹介します。外壁や屋根の塗装には専門の知識と技術が必要なため、塗装時の注意点も紹介しています。同時塗装を検討中の方はぜひ参考にしてください。

おさえておくべきこと

  • 30坪住宅の場合、費用相場は80~140万円、工期は18~20日ほどかかる
  • 建物や屋根の形が複雑なほど塗装面積が広くなり費用も高くなる
  • 外壁と屋根を同時に塗装すると費用や労力面でメリットがある
  • 外壁と屋根の劣化度合が同等とは限らないため、同時に塗装することが適切とは限らない
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外壁塗装と屋根塗装を同時におこなう場合の費用相場は?【坪数別に紹介】

外壁塗装と屋根塗装を同時におこなう場合の費用相場は以下のとおりです。ここで言う坪数とは建物のすべての床面積を合計した延べ床面積を指します。

坪数(延べ床面積)費用相場
20坪60~90万円
30坪80~140万円
40坪100~160万円
50坪120~180万円
60坪140~200万円

塗装工事は、塗装面積が広くなるほど費用も高くなります。ただし、同じ坪数でも建物の形や屋根の勾配(角度)によって塗装面積は異なります。形が複雑な建物や急勾配な屋根、凸凹している建材は塗装面積が広くなるため注意しましょう。

また、建材の種類や使用する塗料によっても費用は変動します。耐用年数の高い塗料ほど費用は高くなり、塗装の必要がないタイルや粘土瓦を使用している場合は、その面積分費用が安くなります。

外壁塗装と屋根塗装を同時におこなう場合にかかる期間は?

外壁塗装と屋根塗装を同時におこなう場合にかかる期間は、30坪住宅で18~20日ほどです。塗装工事の工程とかかる期間は以下のとおりです。塗装面積や劣化状態により期間は前後します。

作業内容期間
近隣挨拶・現場確認1日
足場設置1日
高圧洗浄1~3日
下地処理1~2日
養生1日
塗装下塗り1日
塗装中塗り1日
塗装上塗り1日
縁切り(屋根)、付帯部塗装(外壁)1~2日
点検・見直し1日
足場解体・清掃1日

作業内容が同じであることから、外壁と屋根の塗装工事は同時進行でおこなわれます。

ただし、雨の日は作業ができなかったり、気温が5度以下や湿度が85%以上の日は塗装ができなかったりするため、悪天候が続く場合は想定していたよりも工期が長引く場合があります。

山下さん

天候により工事が長引いたとしても、追加費用が発生することはありません。

外壁塗装と屋根塗装を同時におこなう3つのメリット

外壁塗装と屋根塗装を同時におこなう3つのメリットは以下のとおりです。

外壁塗装と屋根塗装を同時におこなうメリット

  • 足場費用が1回分で済む
  • 業者への依頼が1回で済む
  • 一度で家全体のイメージチェンジを図れる

外壁塗装と屋根塗装を同時におこなうと、費用や労力、時間などの面で大きなメリットがあります。外壁と屋根の塗り替え時期が同じとは限りませんが、どちらかに劣化症状が見られ、もう一方も塗り替え時期が近いようであれば同時塗装がおすすめです。

1.足場費用が1回分で済む

外壁と屋根をまとめて塗装すると足場費用が1回分で済むため、別々で塗装するよりもコストがおさえられてお得です。

足場とは、工事をする際に建物の周りに組み立てられる作業場のことを指します。職人が高所で安全に作業をおこなったり作業効率を高めたりするうえで必要不可欠なものです。足場の外側にメッシュシートを取り付けて、洗浄時の汚水や塗料の飛散を防止する役割もあります。

高さ2m以上の高所作業では足場を組むことが義務付けられており、足場を組み立てなければ塗装工事ができません。外壁塗装と屋根塗装は決して安い工事ではないため、足場費用の節約は同時塗装の大きなメリットといえるでしょう。

2.業者への依頼が1回で済む

外壁と屋根の塗装をまとめて実施すると業者への依頼が1回で済むため、依頼時にかかる手間が大幅に減らせます。

業者への依頼には主に業者探し、現地調査、見積もり作成、塗料選び、日程調整、塗装工事、仕上がりの確認といった作業があります。業者への連絡や工事中の確認なども都度発生するため、多くの手間と時間が必要です。

業者への依頼を負担に感じ、塗装工事に踏み切れない方も多いでしょう。そのため、業者への依頼が1回で済むことも同時塗装の大きなメリットといえます。

山下さん

塗装業者の中には悪徳な業者もいるため、業者への依頼は慎重に進めなければなりません。業者探しの際は3社ほどから見積もりを取り、金額や工事内容などを比較しましょう。

3.一度で家全体のイメージチェンジを図れる

一度の塗装工事で家全体のイメージチェンジが図れることも、外壁と屋根を同時に塗装するメリットのひとつです。

別々に塗装をおこなうと外壁はきれいになったけれど屋根は色褪せたままなど、見た目がアンバランスになることも。塗り替えない部分の色に合わせて色を選ぶことになるため、希望する色が選べなかったり選択肢も限られたりします。

まとめて塗装すると色選びの選択肢が広がり、屋根と外壁のバランスを考えた色選びが可能です。さらに、同じ塗装業者に依頼することでデザインがちぐはぐにならず、統一感を出しやすくなります。

外壁塗装と屋根塗装を同時におこなう3つのデメリット

次に、外壁塗装と屋根塗装を同時におこなうデメリットを紹介します。デメリットは以下の3つです。

外壁塗装と屋根塗装を同時におこなうデメリット

  • 工期が長くなる
  • どちらか単体で塗装をおこなうより支出がかさむ
  • 外壁と屋根の劣化具合が同等とは限らない

外壁塗装と屋根塗装を同時におこなう場合は、スケジュールや支出面といったデメリットがあります。また、外壁と屋根の劣化具合は同じではないため、片方は劣化していても、もう片方は塗装の必要がないケースもあるため注意が必要です。

塗装をおこなう前は外壁と屋根、両方の劣化具合を業者に確認してもらったうえでまとめて塗装するか否かを検討しましょう。

1.工期が長くなる

外壁と屋根を同時に塗装すると塗装面積が広くなるため、単体でおこなうよりもどうしても工期は長くなります。

30坪住宅の場合、外壁塗装の工期は約14日ほどですが、外壁と屋根をまとめて塗装すると18~20日ほどかかります。工事中は人の出入りがあったり洗濯物が外に干せなかったりして生活が制限されるため、数日の違いでも負担に感じ、早く工事を終わらせたいと思う方もいるでしょう。

また、雨の日などは作業ができないため、梅雨や台風の時期は工期が延びる可能性があります。そのため、スケジュール通りに工事を終わらせたい場合は、天候が安定している春や秋の塗装がおすすめです。

山下さん

春や秋は塗装工事を依頼する人が多いため、3ヵ月前には業者に相談しましょう。

2.どちらか単体で塗装をおこなうより支出がかさむ

外壁と屋根の同時塗装は塗装面積が広くなる分、費用も高額です。そのため、どちらか単体で塗装をおこなうより支出がかさむことがデメリットといえます。

前述したとおり同時塗装は足場費用の節約にはなりますが、まとまった金額を一度に用意しなければならず負担が大きいです。そのため、計画的に考えておかないと予算がオーバーすることもあります。

1度に支払うことが難しい場合は、ローンの利用も検討しましょう。リフォームローンを組んだり、住宅ローンを借り換えたりすることもできます。ローン利用には審査があり金利もかかるため、無理のない返済計画を立てることが大切です。

リフォームローンについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>外壁塗装でローンを使うメリットは?金利や支払いで損しないためのポイントも徹底解説

3.外壁と屋根の劣化具合が同等とは限らない

外壁と屋根では劣化スピードが異なり、劣化具合が同等とは限りません。基本的に紫外線が当たりやすい箇所は劣化が早いため、外壁より屋根の方が劣化しやすいといえます。

そのため、屋根が劣化していても外壁は劣化していない場合があり、必ずしもまとめて塗装することが適切とはいえないのが同時塗装の難しいところです。

外壁と屋根の塗装のタイミングを合わせたい場合は、屋根だけ耐用年数の長い塗料を使用するなどの工夫をしましょう。

外壁塗装・屋根塗装をおこなうサイン

この章では、外壁と屋根の塗装をおこなうべきサインを紹介します。どちらのサインも紫外線や雨風にさらされることで、塗膜の防水性や機能性が低下することにより現れる劣化症状です。

塗膜の防水性が低下すると外壁材や屋根材に雨水が染み込んでしまい、最悪の場合、雨漏りが起こります。建物の耐久性低下の原因となるため、雨漏りには注意が必要です。

次に紹介するサインが見られたら、外壁塗装や屋根塗装を検討しましょう。

外壁塗装をおこなう7つのサイン

外壁塗装をおこなう7つのサインは以下のとおりです。

サイン症状
色褪せ(変色)外壁の色が褪せて薄くなる
カビ・苔・藻の発生外壁にカビや苔、藻が発生する
チョーキング外壁を触ると手にチョークのような白い粉が付着する
錆びの発生鉄部が錆びて穴が開いている場合は早急に補修が必要
ひび割れヘアークラック(幅0.3mm以下)は緊急性が低く、構造クラック(幅0.3mm以上)は早急に補修が必要
シーリングの劣化シーリングにひび割れや剥がれが発生する
塗膜の剥がれ外壁表面に水ぶくれが起きたり塗装がボロボロと剥がれたりする

色褪せやチョーキングは塗膜の防水性が低下しているサインであり、劣化の初期症状といえます。

ひび割れや塗膜が剥がれた箇所から雨水が染み込むと、外壁材を傷める恐れがあり危険です。外壁材が傷むと外壁塗装では対応できません。外壁材を新しくするしか方法がなくなるため、工事にかかる金額も大きくなります。

また、劣化を放置していると雨漏りのリスクが高まります。そのため、劣化度合の程度にかかわらず塗装をおこなうサインを見つけたら、外壁塗装を検討しましょう。

屋根塗装をおこなう7つのサイン

屋根塗装をおこなう7つのサインは以下のとおりです。

サイン症状
色褪せ(変色)屋根の色が褪せて薄くなる
カビ・苔・藻の発生屋根にカビや苔、藻が発生する
チョーキング屋根を触ると手にチョークのような白い粉が付着する
錆びの発生金属屋根や金属部分が錆びて穴が開いている場合は早急に補修が必要
ひび割れ屋根に飛来物などによるダメージや劣化によるひび割れが発生する
反り・欠け屋根が反ったり欠けたりして隙間ができる
塗膜の剥がれ塗装がボロボロと剥がれている

外壁と比べて屋根は高い位置にあり、紫外線や雨、雪といった影響を受けやすく劣化が早いです。そのため、外壁と同じ塗料を使用していても屋根塗装をおこなうサインは先に現れるでしょう。

また、自分で確認するのは難しい場所であることから、気づいたときには劣化が進行していて大規模な修繕が必要となるケースも多いです。このような事態を未然に防ぐためにも、定期的な点検が欠かせません。

自分で屋根に上がって確認するのは大変危険なため、点検は業者に依頼しましょう。

山下さん

屋根塗装では対応できませんが、固定する釘やビスが浮いていたり棟板金が剥がれたりしている場合は早急に補修が必要です。

外壁塗装と屋根塗装は別物!屋根塗装の3つの注意点

前述したとおり、外壁塗装と屋根塗装の工事内容はほぼ同じですが、全く同じというわけではありません。特に屋根は建材の素材により注意する点があり、適切に塗装しなければ施工不良の原因になります。この章では、屋根塗装の3つの注意点を紹介します。

1.スレート屋根では「縁切り」が必須

スレート屋根では塗装後に縁切り作業が必須です。なぜならば、塗装をおこなうと屋根材の重なり部分にある隙間が塗料で埋まってしまい、屋根内部に入り込んだ雨水が外に排出できなくなるからです。

縁切りとはカッターなどの工具を使って塗膜を切断し、屋根材と屋根材が重なっている部分に隙間を作る作業をいいます。隙間がなければ屋根内部に湿気や雨水が溜まってしまい、屋根材が傷んだり雨漏りを起こしたりします。そのため、スレート屋根の塗装後は通気性を確保するための縁切りが欠かせません。

縁切りの注意点は、カッターなどの工具で屋根材を傷つけてしまう可能性があることです。非常に手間と時間もかかるため、最近では塗装前にタスペーサーという部材を設置して隙間を確保する方法が主流です。

山下さん

タスペーサーを使用すると通気性が確保できるだけでなく、塗装後に屋根に上がる必要がないため、屋根材を傷める心配もありません。また、塗料の再密着を防ぐ効果もあります。

2.セメント瓦とコンクリート瓦では塗装の仕方が違う

見た目がそっくりなセメント瓦とコンクリート瓦ですが、塗装の仕方が違うため塗装時は注意が必要です。どちらの瓦なのかを見極めたうえで適切に塗装しなければ、施工不良につながります。

セメント瓦は、他の屋根材と同じ塗装方法で問題ありません。しかし、コンクリート瓦は表面にあるスラリー層が残っていると塗料が密着せず、すぐに剥がれてしまう可能性が非常に高いです。そのため、コンクリート瓦の場合は、表面にあるスラリー層を塗装前に高圧洗浄などで完全に除去する必要があります。

セメント瓦とコンクリート瓦は見た目が似ており、塗装方法を誤ると施工不良につながることから対応できないと断る業者もいます。コンクリート瓦を塗装する際は屋根材の違いを見分けられ、適切な塗装をおこなえる経験豊富な業者に依頼することが大切です。

山下さん

セメント瓦とコンクリート瓦は小口の違いで見分けることができます。小口が平らなものはセメント瓦、凸凹しているものがコンクリート瓦です。

3.棟板金の交換は屋根工事屋が専門

棟板金とは、スレートや金属屋根の棟部分に取り付ける金属製の屋根部材のことです。

棟板金の交換は屋根工事屋が専門となるため、塗装職人では対応できません。屋根の構造や知識のない業者が棟板金を交換すると、防水シートに穴を開けたり貫板という下地を傷めたりする恐れがあります。

また、適切に取り付けられていない棟板金は、雨漏りや強風などで剥がれて飛来するリスクがあり危険です。

経年劣化により棟板金を固定するビスや釘は浮いたり抜けたりするため、定期的な点検や交換が欠かせません。棟板金の交換は高所での作業となり専門的な知識と技術も必要なため、安全に適切な施工ができる屋根工事を専門とする業者に依頼しましょう。

外壁塗装・屋根塗装でよくある質問と回答

どんな業者に依頼すれば外壁塗装・屋根塗装どちらも成功しますか?

外壁塗装と屋根塗装の両方の知識と技術を持った業者を選ぶと、どちらも成功しやすいです。インターネットなどで業者の口コミを確認するのもおすすめです。外壁塗装は評判がよくても屋根塗装はイマイチだったということも少なくないからです。

また、ホームページに外壁と屋根、両方の施工事例が掲載されている業者を選びましょう。施工事例があるということは、それだけ実績があるということです。

外壁と屋根の色決めはどのようにおこなうのですか?

まずは、自分がどんな家に住みたいかをイメージすることが大切です。色見本やカラーシミュレーションを使うと、仕上がりがイメージしやすくなります。ただし、色見本などは実際の色の見え方と若干異なるため、塗装業者と相談しながら決めるのがよいでしょう。

外壁塗装・屋根塗装が安くおこなえる時期はありますか?

塗装工事の閑散期といわれる夏と冬は、比較的安く工事がおこなえるでしょう。ただし、夏は台風の影響を受けたり冬は気温が低いと塗料が硬化しにくかったりするため、工事がスケジュール通りに終わらない可能性があります。

外壁塗装・屋根塗装のまとめ

外壁材や屋根材を長持ちさせるためには、定期的な塗装工事が必須です。塗装工事は決して安いものではないため、まとめて実施することをおすすめします。ただし、以下の点には注意が必要です。

外壁塗装と屋根塗装を同時におこなう際の注意点

  • 足場費用は1回分で済むが、一度に支払う工事金額は高額になる
  • 単体でおこなうよりも工期が長く、雨が降ると工期が延びる
  • 劣化具合が異なる場合、同時に塗装することが必ずしも適切とは限らない

外壁塗装や屋根塗装には専門の知識と技術が必要です。建材に合った適切な塗装をおこなわないと、数年で塗膜が剥がれたり不具合を起こしたりします。まとめて塗装する際は、外壁と屋根の両方の施工実績がある業者に依頼すると安心です。

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