外壁塗装のチラシやネット広告でよく見かける「足場代無料」や「足場無料キャンペーン」のキャッチコピー。外壁塗装を検討している人であれば誰でも見たことがあると思います。外壁塗装は100万円以上する工事なので、少しでも安くしたいですが、「本当に無料になるの?」「後から請求されるんじゃないの?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか?
この記事では外壁塗装でよく聞く「足場代無料」の真相について解説します。
外壁塗装の足場設置や解体で起きるトラブルはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>外壁塗装の足場でよくあるトラブル【18選】注意点と対策まで徹底解説
外壁塗装でよく聞く「足場代無料」は本当?
外壁塗装業界では、「足場代無料」というキャッチフレーズが頻繁に使われますが、これが本当に無料なのか疑問に感じる方も多いでしょう。実際には業者によって条件があり、無条件で無料になるわけではありません。
そもそも、足場代は足場代無料と言っても業者が負担しているだけで本当に無料になっているわけではありません。そのため、悪徳業者は足場無料としておきながら、その代わりに他の費用が高額に設定されていることがあります。これは「足場台を無料」でお得感を出していますが、まったく安くなっておらず絶対に契約してはいけません。
もちろん、優良な業者が記念キャンペーンや大規模修繕のため値引きのひとつとして足場代相当の金額を値引きしてくれることもありますが、かなり珍しいケースなので注意が必要です。
足場無料の業者に依頼するときは要注意!
外壁塗装で「足場代無料」と業者に言われた場合は注意が必要です。まず、無料といっても実際には無条件で無料になるケースはほとんどありません。無料になる条件として、特定の工事規模や一定額以上の契約金額などがあり、これらの条件が満たさないと「足場無料」が適用されないケースがあります。
また、「足場無料」という条件で契約したとしても、その代わりに他の工事費用(塗料代や工賃など)が増額されている可能性もあります。そのため、業者選びをする際には、契約書や見積もりの内容を細かくチェックし、条件や制約をしっかりと理解することが大切です。
この場合は相見積もりで3社程度から見積もりを取得して比較すると妥当な金額がわかります。足場代が無料でも塗料や工賃が高ければ意味がありませんので、工事内容や塗料の種類なども含めて比較しましょう。
足場無料で注意すべきポイント
- 無料になる条件がどうなっているか(規模や金額)
- 他の費用が高く見積もられていないか
- 相見積もりで足場以外の費用も適切か確認する
相見積もりについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>外壁塗装の相見積もり|賢い業者選びから比較すべきポイントまで徹底解説
外壁塗装の足場とは?なぜ必要?
足場とは外壁塗装など高所作業の際に使用される金属パイプで組み立てられる作業場のことを言います。主に職人が高所で塗装や施工を行う際の安全性と効率を上げることが目的です。
基本的に足場はレンタルなので組み立てる規模と期間で費用が変わってきます。何度も足場を組んで解体を繰り返すと費用が高くなるため、高所作業が必要な外壁塗装や屋根塗装はまとめて実施すると費用が節約できます。
足場には主に単管足場とクサビ(ビケ)足場があります。他にも種類がありますが、低層階の一般戸建て住宅はほとんどがクサビ足場で対応が可能です。
足場 | メリット | デメリット |
---|---|---|
クサビ(ビケ)足場 | 組み立てが簡単で設置がはやい。 安定性・安全性が高い 複雑な建物にも対応可能 | 足場の設置スペースが必要で狭い場所では使いづらい |
単管足場 | 複雑な建物にも対応可能 狭い場所でも対応可能 | 組み立てに時間がかかる |
また、住宅の形状によっては部分的に足場を設置して施工するケースもあります。部分足場は足場を設置する範囲が狭いため足場代を安くすることができます。部分足場で対応できるかは見積もりを取得した際に業者に確認してみましょう。
外壁塗装の足場代の相場はいくら?
外壁塗装の足場代の相場は、工事規模や地域によって異なりますが、一般的には工事費用の20%程度が足場代に充てられることが一般的です。具体的な金額は、塗装する建物の広さや高さ、足場の種類によって異なりますが、一般的には一戸建て住宅の場合、20万円から30万円程度が相場とされています。
足場代と言っても、その内訳は足場仮説・メッシュシート・階段などが含まれます。ぞれぞれの単価は以下の通りです。
内容 | 費用 |
---|---|
足場費用 | 200,000~300,000円/一式 |
足場解体・組み立て | 600~800円/m2 |
メッシュシート | 100~200円/m2 |
昇降階段 | 20,000~30,000円/1箇所 |
外壁塗装の足場代を節約する方法
外壁塗装の足場代を節約する方法としては、いくつかの工夫があります。まず、複数の業者から見積もりを取り、料金を比較することで、適正な価格を把握することが重要です。
また、足場が必要な工事をまとめて実施することもおすすめです。外壁塗装以外では屋根塗装や葺き替え工事、雨樋や破風工事などです。これらの修繕タイミングはだいたい新築から約10年くらいなので、まとめて施工することで足場代を節約することができます。
外壁塗装の足場代無料まとめ
外壁塗装のチラシやネット広告でよく見かける「足場代無料」や「足場無料キャンペーン」のキャッチコピー。外壁塗装を検討している人であれば誰でも見たことがあると思いますが、足場代が本当に無料になるのは珍しいケースだと心得ましょう。
足場代が無料になっている場合は、適用になる条件が厳しいか、他の費用が高く設定されている可能性があります。相見積もりでしっかり比較して優良業者に依頼することをおすすめします。