前回の塗装から10年経つと、考え始めるサイディングのメンテナンス。必要性を感じるものの、費用相場や見積もりの取り方がわからない人も多いのではないでしょうか?
今回は、サイディングの見積もりを取る上での重要ポイントや、工法別の事例を紹介します。優良業者に見積もりを依頼し、メンテナンス費用の相場を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
おさえておくべきこと
- 見積もりは必ず相見積もりを取る
- 補修箇所や施工内容に要望がある場合は、見積もり作成前に伝える
- 事前に使用したいサイディング材や塗料の相場価格を確認する
- 見積もりでわからない専門用語があるまま契約してはいけない
- サイディングの見積もりはどこにお願いすべき?
- サイディング見積もり【14つの】重要ポイント
- 高品質な施工のため優良業者に見積もりを依頼する
- 費用を比較するために複数業者からの相見積もりを取る
- 正確な見積もりを算出できないネットの一括見積もりは慎重に
- 建物の健康維持?劣化補修?メンテナンスの意図を明確にしておく
- 追加費用を防ぐためにも劣化や気になる部分は事前に申告する
- あらかじめ予算を伝え適切な見積もり提案を受ける
- 着工時期に希望がある場合は伝えておこう
- 各項目の価格が相場からかけ離れていないか
- 使いたいサイディング材が計上されているか
- 張り替えの際は外壁内部の補修費用なども含まれているか
- 産業廃棄物は適切な処理が行われるか
- 依頼していない工事など不要な工事が計上されていないか
- 足場代無料など過剰な値引きが含まれていないか
- 不当な契約を防ぐためわからない単語や項目は必ず質問する
- サイディングの見積もり事例【工法別】
- サイディングの見積もりでよくある失敗
- サイディングの見積もりでよくある質問
- サイディングの見積もりまとめ
サイディングの見積もりはどこにお願いすべき?
サイディングの見積もりを依頼すべき業者
- 新築時に施工を担当した業者
- ハウスメーカーなど大手リフォーム会社
- 地元のリフォーム会社
- ネットで口コミなどの評判が良い業者
サイディングの見積もりを依頼する際は、価格や施工内容に納得して契約できる業者を選びましょう。例えば、新築時に施工を担当した業者なら当時使用した図面や建材の資料が残っており、スムーズな話し合いができます。また近隣住民のリアルな口コミを参考にしたいなら、地域での施工件数が多い地元のリフォーム会社がおすすめです。
業者をリサーチしないまま契約を結んでしまうと、費用や施工でトラブルが起きやすいです。悪徳業者などと契約しないためにも、見積もり依頼をする業者はきちんと選定しましょう。
サイディング見積もり【14つの】重要ポイント
サイディングの見積もりを依頼するとき、注意したいポイントが14個あります。初めて依頼する場合は、ポイントを抑えるだけで費用も安くできるので、ぜひ参考にしてください。
サイディング見積もりのポイント
- 高品質な施工のため優良業者に見積もりを依頼する
- 費用を比較するために複数業者からの相見積もりを取る
- 正確な見積もりを算出できないネットの一括見積もりは慎重に
- 建物の健康維持?劣化補修?メンテナンスの意図を明確にしておく
- 追加費用を防ぐためにも劣化や気になる部分は事前に申告する
- あらかじめ予算を伝え適切な見積もり提案を受ける
- 着工時期に希望がある場合は伝えておこう
- 各項目の価格が相場から離れていないか
- 使いたいサイディング材が計上されているか
- 張り替えの際は、外壁内部の補修費用なども含まれているか
- 産業廃棄物は適切な処理が行われるか
- 依頼していない工事など不要な工事が計上されていないか
- 足場代無料など過剰な値引きが含まれていないか
- 不当な契約を防ぐためわからない単語や項目は必ず質問する
高品質な施工のため優良業者に見積もりを依頼する
見積もりは優良業者に依頼するのが大前提です。無料や大幅な値引きの言葉に惹かれて悪徳業者に依頼すると、費用が高くなったり、手抜き工事をされる恐れがあります。
優良業者とは丁寧な説明と高品質な施工、適正な価格設定など、顧客のことを第一に考えて施工できる業者です。また見積もり作成では、下記のような特徴があります。
優良業者の見積もりの特徴
- 「一式」などの抽象的な言葉が使われていない
- 費用項目が細かく記載されている
- 先払いではなく、施工完了後の請求
- 点検後、劣化など建物状況の写真を見せながら見積もりを説明
優良業者の見積もりは細かく、説明も丁寧です。曖昧な表現が多く、納得する説明をしてくれない場合は、悪徳業者である可能性を考えましょう。
悪徳業者とは?
足場代無料や30%値引きといった言葉で顧客を引き込み、あとから高額な請求をする業者のことです。訪問営業で断れないよう誘導してくるケースもあります。
悪徳業者についてはこちらで詳しく解説しています。
>>外壁塗装で悪徳業者と契約したけど解約できる?解約方法から対処法まで徹底解説
費用を比較するために複数業者からの相見積もりを取る
見積もりは1社だけだと金額の相場や工事内容の妥当性が掴めないので、比較検討する必要があります。2〜3社の相見積もりをとれば、どの業者が信頼できるか見極められます。
依頼する業者は多ければ良い訳ではありません。業者数が多いとそれだけ時間と手間がかかり、比較もしにくくなります。
また、相見積もりをとるときは全ての業者に同じ条件で見積もりを出してもらいましょう。条件が変わると見積もりも変わるため、相見積もりの意味がなくなってしまいます。
比較するためだけに見積もりをとっても良い?
見積もりを依頼する業者は、工事の依頼を検討している業者にのみお願いしましょう。値引き交渉の材料として見積もり依頼をするのはマナー違反です。
相見積もりについてはこちらで詳しく解説しています。
相見積もりで検討することは業者に伝えても問題ありません。
正確な見積もりを算出できないネットの一括見積もりは慎重に
一括見積もりができるサイトは、劣化症状やその他の条件により大幅に価格が変わる恐れがあります。例えば下記のような内容です。
一括見積もりの落とし穴
- 使用する塗料の違いにより、見積もり金額より契約金額が上がった
- 塗装する範囲が正しく伝わっておらず、契約時には塗装面積が増えていた
- 業者によって劣化箇所の修繕方法が違い、金額にばらつきがある
- 第三者が仲介しているため、正しい情報やこちらの希望が正確に伝わっていない
また、悪徳業者を紹介される恐れや、営業メールや電話が大量に届くといったデメリットもあるので、サイト選びは慎重に行いましょう。
一括見積もりをした業者は、自分でも調査して優良業者か確認しましょう。
建物の健康維持?劣化補修?メンテナンスの意図を明確にしておく
見積もりを依頼するときは、なぜメンテナンスをするのか明確に伝える必要があります。メンテナンスの理由によって、今必要な工事や工法が変わるためです。
施工業者は、依頼主の要望に合わせた見積もりを作成します。例えば、劣化を直すだけなのか、50年後も住み続けられる家にしたいのかで、施工方法や費用が大きく変動します。
小さな劣化が気になるなど、明確な理由がない場合は点検後に業者に相談しましょう。今必要な工事や将来的なことを考えた場合に必要な工事など、いくつか施工方法を提案してくれます。
自宅に最適なメンテナンス方法を知る方法は?
サイディングのメンテナンスは経過年数と劣化状態で判断します。前回の塗装から10年を超えていたり、ひび割れや色褪せが目立つのであれば、メンテナンスが必要です。
サイディングの劣化症状については、こちらで詳しく解説しています。
>>サイディングで塗り替えすべき劣化症状は?塗装タイミングから費用まで徹底解説
追加費用を防ぐためにも劣化や気になる部分は事前に申告する
見積もりを依頼するとき、あらかじめ劣化が気になる場所や修繕してほしい場所は申告しましょう。スムーズな見積もり作成が行え、契約後の追加費用も発生しにくくなります。
反対に、業者が点検して気になった劣化症状があれば、自分でも確認するようにしましょう。自分で確認できない場所にある場合は、写真を見せてもらってください。
補修箇所を増やして高額請求する悪徳業者がいるので、疑問点は質問しましょう。
あらかじめ予算を伝え適切な見積もり提案を受ける
予算からかけ離れた見積もりを避けるために、あらかじめある程度の予算を伝えておきましょう。そうすれば、予算に応じた塗料やサイディング、施工工法の提案をしてもらえます。
予算を伝えたにもかかわらず、大幅に予算のズレがある場合は、理由を説明してもらってください。ごまかされたり、必要ない工事を提案された場合は、悪徳業者の恐れがあります。
着工時期に希望がある場合は伝えておこう
見積もりの段階で、着工時期の希望がある場合は伝えておきましょう。施工業者の都合がつかない場合や、外壁塗装なら「気温5度以下、湿度85%以上」など施工に適さない天候もあります。
着工時期を決めるときは、下記を加味して考えてみてください。
着工時期を決めるときに確認すべきこと
- 近隣住民との兼ね合い
- 家族のライフイベント
- 仕事の都合
- 天候や時期
特に希望がない場合は、最短でいつできるか確認しましょう。
着工中は業者の出入りや工事の音・匂いなど、日常とは異なるストレスを抱える恐れがあります。集中したい受験シーズンや夜勤があり日中は寝ていたいなど、生活に支障が出るイミングは避けましょう。
各項目の価格が相場からかけ離れていないか
見積もりの各項目ごとの材料費・施工費が相場からかけ離れていないかを確認しましょう。相場より大幅に高い金額が記載されていたら、悪徳業者の恐れがあります。
相場を知らなくても、同じ条件で相見積もりをとればある程度相場を想定できます。下記が代表的な項目の相場です。
代表的な項目 | 費用 |
---|---|
飛散防止ネット | 100〜200円/㎡ |
高圧洗浄 | 100〜300円/㎡ |
養生 | 250〜400円/㎡ |
塗装 | 6,000円~10,000円/㎡ |
足場代 | 600〜800円/㎡ |
廃材処理費等 | 10,000〜30,000円 |
使いたいサイディング材が計上されているか
事前にサイディング材を指定していた場合、きちんと見積もりに反映されているか確認しましょう。サイディング材は種類によって特徴や金額が異なります。
既存のサイディングと同じものを希望する場合も、見積もりの段階で業者に伝えるようにしてください。使いたいサイディングが決まっていない人は、下記を参考にしてください。
サイディング材 | 費用 | 特徴 |
---|---|---|
窯業サイディング | 3,000〜8,000円 | デザインが豊富で耐火性に優れている |
金属系サイディング | 5,000〜9,000円 | 軽量で断熱性・耐震性に優れている |
樹脂系サイディング | 7,000〜12,000円 | 耐久性と耐候性に優れている |
木質系サイディング | 9,000〜20,000円 | 温もりのある質感で断熱性に優れている |
使用したサイディング材が決まっていなくても、予算や要望に合わせて業者が提案してくれます。
張り替えの際は外壁内部の補修費用なども含まれているか
サイディングの張り替えを行う場合は、腐食した木材の補修や断熱材のチェックも行えます。張り替え作業でどこまで行えるか、外壁内部の補修費用は含まれているかを確認しましょう。
外壁内部の補修費用が含まれている場合は、建材や防水シート、断熱材の交換など具体的にどんな補修をするのか確認してください。補修費用が含まれていない場合は、外壁内部の点検や補修も依頼しましょう。
サイディングの張り替えは必要?
塗装や部分補修ではカバーできない劣化症状がある場合、サイディングの張り替えが必要です。サイディングが劣化すると防水性や耐震性が低下し、放置すれば症状が進行していくため危険です。
サイディングの張り替えについてはこちらで詳しく解説しています。
>>サイディングの張り替えは必要?費用からタイミングまで徹底解説
産業廃棄物は適切な処理が行われるか
サイディングの張り替えは、不要になったサイディング材を産業廃棄物として処理することが義務付けられています。一般的なゴミとして処理すると法律違反となるので注意しましょう。
また、処理方法はサイディングの種類によって異なります。業者に委託する場合は、適切な処理が行われているか確認してから契約するようにしましょう。
依頼していない工事など不要な工事が計上されていないか
見積もり書を受け取ったら、自宅に不要な工事が計上されていないかチェックしましょう。説明がない工事や、不要な工事を発見したら、必ず業者に確認してください。
不要な工事がないか確認する場合は、下記事項を細かくチェックしましょう。
不要な工事のチェックポイント
- 塗装範囲が正しいか
- 塗装面積が坪で計算されていないか(坪数から正確な塗装面積は計算できない)
- 機材移動、脱着の費用が上乗せされていないか
- 劣化していない箇所の工事が記載されていないか
説明を求めてもきちんとした回答を得られなければ、悪徳業者である恐れがあります。
足場代無料など過剰な値引きが含まれていないか
初回見積もりから過剰な値引きがある場合、初めから値下げありきの価格設定をする悪徳業者の恐れがあります。業者によって多少価格の違いはあるものの、大幅な値引きができる項目はほとんどありません。
例えば、よくある手口として見受けられるのが足場代無料です。足場は設置と解体に少なくとも2日かかり、国家資格を持った職人が行います。
手間と人件費がかかる上に、安全に工事を行うために必要な項目なので、無料で行う業者はほとんどいません。作業費や材料費に上乗せされているケースが多いため、無料や値引きの文言には注意しましょう。
不当な契約を防ぐためわからない単語や項目は必ず質問する
サイディングの見積もりは専門用語が多いので、わからない言葉や項目は必ず質問するようにしましょう。不明点があるまま契約すると、悪徳業者に高額な請求をされたり、不利な契約を結ばされる恐れがあります。
質問するだけで不要な項目に気づく場合もあるため、細かく説明を求めたほうが費用を抑えられる可能性があります。
サイディングの見積もり事例【工法別】
サイディングの見積もりは工法によって大きな価格差が出るため、見積もり事例を工法別に紹介します。
希望するサイディング材によっても価格は変動するので、自分が使用するサイディング材を想定しながら確認してください。
工法別の見積もり事例
- サイディング塗装の見積もり事例
- サイディング張り替えの見積もり事例
- サイディング重ね塗りの見積もり事例
- サイディング部分補修の見積もり事例
サイディング塗装の見積もり事例
サイディング塗装の見積もり総額はおよそ80万〜120万円です。選ぶ塗料や塗装面積、業者によって価格が変動します。
サイディングの塗装を依頼するのは、軽度のひび割れや色褪せ、塗料の剥がれを発見した場合です。実際の見積もり事例は下記を参考にしてください。
サイディングの塗装は、サイディングボードの境目にあるシーリングの補修も必要です。
工事項目 | 数量 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|
足場 | 210 | 700円/㎡ | 147,000円 |
高圧洗浄 | 120 | 200円/㎡ | 24,000円 |
飛散防止ネット・養生 | 210 | 200円/㎡ | 42,000円 |
軒天塗装 | 60 | 1,000円/㎡ | 60,000円 |
破風板塗装 | 45 | 900円/m | 36,000円 |
雨桶塗装 | 45 | 1,100円/m | 49,500円 |
水切り塗装 | 30 | 1,600円/m | 48,000円 |
シーリング打ち替え | 110 | 1,000円/m | 110,000円 |
シーリング打ち増し | 40 | 800円/m | 32,000円 |
下塗り(シーラー) | 150 | 700円/㎡ | 105,000円 |
中塗り(シリコン樹脂塗料) | 150 | 950円/㎡ | 142,500円 |
上塗り(シリコン樹脂塗料) | 150 | 950円/㎡ | 142,500円 |
エアコン脱着 | 3 | 15,000円/箇所 | 45,000円 |
現場管理費 | 40,000円 | 40,000円 | |
廃材処理費 | 35,000円 | 35,000円 | |
小計 | 1,058,500円 | ||
消費税(10%) | 105,850円 | ||
合計 | 1,164,350円 |
サイディング張替えの見積もり事例
サイディングの張り替えの見積もり総額はおよそ300万円〜です。新しいサイディングの調達や、既存のサイディングの撤去費用がかかります。
サイディングの張り替えは、雨漏りや深いひび割れのような、塗り替えでは補えない劣化症状があった場合に行います。実際の見積もり事例は下記を参考にしてください。
工事項目 | 数量 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|
足場 | 210 | 700円/㎡ | 147,000円 |
飛散防止ネット・養生 | 210 | 200円/㎡ | 42,000円 |
軒天塗装 | 60 | 1,000円/㎡ | 60,000円 |
破風板塗装 | 40 | 900円/m | 36,000円 |
雨桶塗装 | 45 | 1,100円/m | 49,500円 |
シーリング打ち替え | 150 | 1,000円/m | 150,000円 |
材料撤去・処分費 | 150 | 800円/㎡ | 120,000円 |
サイディング施工費 | 150 | 2,500円/㎡ | 375,000円 |
サイディング材料費 | 150 | 7,000円/㎡ | 1,050,000円 |
防水シート張り替え | 150 | 600円/㎡ | 90,000円 |
胴縁補修 | 150 | 1,300円/㎡ | 195,000円 |
水切り板金 | 45 | 1,400円/㎡ | 63,000円 |
出隅コーナー | 30 | 3,500円/m | 105,000円 |
エアコン脱着 | 5 | 15,000円/箇所 | 75,000円 |
ガス給湯器脱着 | 1 | 65,000円 | 65,000円 |
電気配線脱着 | 1 | 65,000円 | 65,000円 |
石綿申請調査費用 | 1 | 50,000円 | 50,000円 |
アスベスト解体撤去費用 | 150 | 3,000円/㎡ | 450,000円 |
現場管理費 | 40,000円 | 40,000円 | |
小計 | 3,227,500円 | ||
消費税(10%) | 322,750円 | ||
合計 | 3,550,250円 |
サイディング重ね張りの見積もり事例
サイディング重ね張りの見積もり総額はおよそ200万円〜です。重ね張りは既存のサイディングに新しいサイディングをそのまま張り付けるので、撤去費用がかかりません。
張り替えよりも軽度の劣化症状である場合に行われ、ほとんどの場合比較的軽量である金属系サイディングが採用されます。実際の見積もり事例は下記を参考にしてください。
工事項目 | 数量 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|
足場 | 210 | 700円/㎡ | 147,000円 |
飛散防止ネット・養生 | 210 | 200円/㎡ | 42,000円 |
軒天塗装 | 60 | 1,000円/㎡ | 60,000円 |
破風板塗装 | 40 | 900円/m | 36,000円 |
雨桶塗装 | 45 | 1,100円/m | 49,500円 |
シーリング打ち替え | 150 | 1,000円/m | 150,000円 |
透湿防水シート貼り | 150 | 500円/㎡ | 75,000円 |
胴縁設置 | 150 | 1,300円/㎡ | 195,000円 |
水切り板金 | 45 | 1,400円/m | 63,000円 |
サイディング施工費 | 150 | 2,500円/㎡ | 375,000円 |
サイディング材料費 | 150 | 7,000円/㎡ | 1,050,000円 |
出隅コーナー | 30 | 3,500円/m | 105,000円 |
エアコン脱着 | 5 | 15,000円/箇所 | 75,000円 |
ガス給湯器脱着 | 1 | 65,000円 | 65,000円 |
電気配線脱着 | 1 | 65,000円 | 65,000円 |
石綿申請調査費用 | 1 | 50,000円 | 50,000円 |
現場管理費 | 40,000円 | 40,000円 | |
廃材処理費 | 35,000円 | 35,000円 | |
小計 | 2,677,500円 | ||
消費税(10%) | 267,750円 | ||
合計 | 2,945,250円 |
張り替えより安価で全体補修できますが、内部まで腐食している場合や激しい劣化症状がある場合は張り替え工事を検討しましょう。
サイディング部分補修の見積もり事例
サイディング部分補修の見積もり総額は、劣化箇所や劣化症状によって変動します。部分補修で100万円を越える工事はほとんどありません。
施工期間も短く済むので、数カ所気になる劣化症状がある程度であれば、部分補修がおすすめです。実際の見積もり事例は下記を参考にしてください。
工事項目 | 数量 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|
高圧洗浄 | 50 | 200円/㎡ | 10,000円 |
飛散防止ネット・養生 | 50 | 200円/㎡ | 1,000円 |
ひび割れ補修 | 3 | 20,000円/箇所 | 60,000円 |
現場管理費 | 40,000円 | 40,000円 | |
廃材処理費 | 35,000円 | 30,000円 | |
小計 | 150,000円 | ||
消費税 | 15,000円 | ||
合計 | 165,000円 |
建物内部に浸水する恐れのある大きな劣化の場合、高圧洗浄せずブラシ洗浄がおすすめです。
部分補修できる劣化症状は?
部分補修できる劣化症状は、軽度のひび割れやシーリングの劣化、一部のサビや汚れなどです。劣化が2階以上にある場合は、部分補修でも足場代が追加されます。
部分補修についてはこちらで詳しく解説しています。
>>外壁塗装は部分補修でも問題ない?費用からメリット・デメリットまで解説
サイディングの見積もりでよくある失敗
サイディングの見積もりをとるとき、失敗しやすいケースを3つ紹介します。誰でもやりがちな失敗なので、これから見積もりを取る人は下記に注意しましょう。
サイディングの見積もりでよくある失敗
- サイディング材を変えたら見積り価格が上がった
- わからない専門用語があるまま契約してしまった
- 見積もり後の現地調査で多くの追加工事が必要になった
サイディング材を変えたら見積もり価格が上がった
サイディング材は種類によって価格が変動します。見積もりは、使用したいサイディング材や塗料の種類を絞ってから依頼するようにしましょう。
2つのサイディング材で迷っていたら、業者にお願いして2パターンの見積もりを作ってもらうのがおすすめです。決まっていない場合も業者に相談すれば、予算内だとどのサイディング材が良いか教えてくれます。
分からない専門用語があるまま契約してしまった
見積もりは専門用語が多いので、わからない項目は説明を受けましょう。曖昧なまま契約すると、不要な工事や高額請求に気づけません。
特に「一式」のように、項目が一括にまとめられている場合は注意が必要です。不当な金額が上乗せされている恐れがあるため、内容を細かく確認しましょう。
見積もり後の現地調査で多くの追加工事が必要になった
見積もりをオンラインで行なった場合、現地調査で多くの追加工事が必要になるケースがあります。劣化症状は実際に見ないとわからないことが多く、専門業者にしか気づけない症状もあります。
追加工事を避けるためには、現地調査後に見積もり作成をしてもらうのが賢明です。悪徳業者の場合、工事が始まってから追加工事を請求してくる恐れがあるので、必ず現地調査で正確な見積もり金額を提示してもらいましょう。
現地調査は通常1〜2時間程度で行われます。あまりに短い場合は悪徳業者を疑いましょう。
サイディングの見積もりでよくある質問
サイディングの見積もりでよくある質問をまとめました。見積もりに関してまだ不安な点がある人はぜひ参考にしてください。
-
サイディングの見積もりは複数業者から取るべきですか?
-
サイディングの見積もりは、必ず相見積もりを取りましょう。相見積もりをとれば相場がわかり、業者の比較・検討がしやすくなります。多く取りすぎると時間と手間がかかるため、見積もりをとる業者は2〜3社程度がおすすめです。
-
サイディングの見積もり価格に納得できません。どうするべきですか?
-
見積価格に納得できないようであれば、相見積もりをとって違う業者で工事を検討しましょう。価格が高すぎたり低すぎたりする場合は、悪徳業者の恐れがあります。見積もりは必ず優良業者からとり、納得するまで説明してくれる業者を選びましょう。
-
使うサイディングによって価格差はありますか?
-
使用するサイディング材によって、見積価格は変動します。下記がサイディング材の相場価格です。
・窯業系サイディングの相場価格は3,000円〜8,000円
・金属系サイディングの相場価格は5,000円〜9,000円
・樹脂系サイディングの相場価格は7,000円〜12,000円
・木質系サイディングの相場価格は9,000円〜20,000円
またサイディングの種類によって施工費も変わるため、業者に施工価格も確認する必要があります。
サイディングの見積もりまとめ
サイディングの見積もりは、比較検討して優良業者を選ぶため、相見積もりをとるようにしましょう。優良業者の見積もりは、下記のような特徴があります。
優良業者の見積もりの特徴
- 「一式」などの抽象的な言葉が使われていない
- 費用項目が細かく記載されている
- 先払いではなく、施工完了後の請求
- メーカーの塗料を使用している
- 点検後、写真を見せながら見積もりの説明をしてくれる
また、見積もりをとるときは、下記のような失敗に注意してください。
見積もりのよくある失敗
- サイディング材を変えたら見積もり価格が上がった
- わからない専門用語があるまま契約してしまった
- 見積もり後の現地調査で多くの追加工事が必要になった
悪徳業者で見積もりをとると、説明をあまりしてもらえなかったり、工事後に高額請求されたりします。専門用語が多い見積もりは隅々まで確認し、わからない項目は確認しましょう。