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外壁塗装をする際にかかる諸経費とは?内訳や諸経費をおさえる3つのコツを紹介

この記事の監修者

ヤマテック株式会社 代表
山下 隆盛

ヤマテック株式会社は、サイディング工事で2022年・2023年 ニチハ株式会社の出荷枚数で神奈川県No.1 を獲得!「外壁リフォームのお困りごとをゼロにする」外装リフォームプロ集団の主催者。

外壁塗装の見積書で「諸経費一式〇円」の文字を見たことはありませんか?

諸経費は工事費用の中で大きな割合を占めるにもかかわらず、その内訳は詳細に書かれていません。そのため「何に使用する費用なのか」と不信感を抱く方も多いのではないでしょうか。

諸経費は、会社や現場を運営していくために欠かせない費用です。そのため、どんな塗装工事でも諸経費は必ず必要になります。

そこでこの記事では、諸経費の内訳と諸経費をおさえる3つのコツを解説します。また、外壁塗装における諸経費の目安を坪数別に紹介するので、外壁塗装を検討中の方はぜひ最後までお読みください。

外壁塗装にかかる諸経費とは

  • 会社や現場を運営するにあたり必要な経費
  • 現場管理費と一般管理費と産業廃棄物を合わせた費用
  • 費用目安は総費用の3割程度
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外壁塗装にかかる諸経費とは?

外壁塗装にかかる諸経費とは、会社や現場を運営するにあたり必要な経費経費のことです。

外壁塗装は「材料費」「足場代」「人件費」「諸経費」の4つの項目から成り立っており、それぞれの割合は以下のとおです。

外壁塗装の費用の内訳と割合

  • 材料費:20%
  • 足場代:20%
  • 人件費:30%
  • 諸経費:30%

例えば、総費用が100万円であれば、諸経費は30万円かかることになります。

総費用の30%と聞くと高く感じる方も多いかと思いますが、それだけかかるにはきちんとした理由があります。

そこでこの章では、外壁塗装における諸経費の内訳を紹介します。

現場管理費【現場運営にかかる費用】

現場管理費は現場を運営するために必要な費用です。現場管理費に該当する項目と具体的な内容は以下のとおりです。

項目具体的な内容
労務管理費現場管理作業員の人件費、作業用具費など
租税公課契約書の印紙代など
保険料請負業者賠償責任保険、労災上乗せ保険など
通信交通費材料運搬費、交通費、駐車料金など
補償費近隣対策費

現場管理費は「工事原価」に含まれる費用です。つまり、塗装工事に間接的に関わる費用のことを指します。現場管理費がきちんと把握されていなければ工事にいくらかかったのか正確に判断できず、粗利に影響を与える可能性があります。

一般管理費【会社運営にかかる費用】

一般管理費は会社を運営するために必要な費用です。一般管理費に該当する項目と具体的な内容は以下のとおりです。

項目具体的な内容
労務費営業、社内管理にかかる人件費など
減価償却費所有する建物や車両などの償却費など
広告宣伝費チラシやWEBの広告費用など
事務用品費事務用品消耗費用など
事務所家賃会社事務所の家賃

一般管理費は現場管理費とは異なり、工事原価に直接関わらない費用を指します。一般管理費が高くなればなるほど業者の収益が減少することに……。一般管理費を減らすためには、材料の仕入れ先や通信費、光熱費などの見直して業務の効率化をおこない、経費削減に注力することが求められます。

産廃処分費【産業廃棄物の処分にかかる費用】

産廃処分費は産業廃棄物の処分にかかる費用です。塗装工事で出るごみのほとんどが産業廃棄物に分類され、通常のごみと一緒に捨てることができません。そのため、処理や処分は許可を受けた専門業者に依頼する必要があります。

外壁塗装工事で排出される産業廃棄物は以下のとおりです。

塗装工事で排出される産業廃棄物

  • 塗料や溶剤の余り
  • 塗料缶
  • 養生したビニールやテープ
  • 塗装に使用した刷毛やローラーを洗った有機溶剤
  • 撤去したシーリング など

産廃処分費は廃棄物の種類や量、処理方法に応じて変動します。

なお、業者によっては産廃処分費を諸経費に含まず、別項目を設けて記載する場合があります。産廃処分費の記載がない場合は、諸経費に含まれているかどうかを確認するとよいでしょう。

山下さん

産業廃棄物は極めて微量であったとしても適切に対応・処理しなければなりません。

見積書に諸経費の項目が無い業者は要注意【注意事例を2つ紹介】

諸経費が発生しない業者は存在しません。そのため、一般的な業者であれば見積書に「諸経費」の項目が記載されているはずです。しかし、中には見積書に「諸経費」の項目が記載されていない業者も存在します。

そこでこの章では、見積書に「諸経費」の項目が無い事例を2つ紹介します。外壁塗装をする際に注意すべき点なので、この機会にしっかり覚えておきましょう。

ケース1.材料費や人件費を削って諸経費に充てている

1つ目は、材料費や人件費を削って諸経費を捻出しているケースです。しかし、材料費や人件費が削られると材料やサービス、工事の品質が低下し、施工不良を起こしたり満足いかない結果になったりする可能性が高くなります。諸経費が無料でも必要な費用が削られては元も子もありません。

例えば、総費用100万円の外壁塗装の場合、材料費や人件費から諸経費の30万円を捻出すると、材料費や人件費で50万円使えたものが20万円しか使えなくなるという具合です。

材料費や人件費を削るために工事の工程を省いたり塗料の仕様を守らなかったりして、作業や工期を短くしようとする業者も少なからず存在します。そのため、見積書に諸経費の項目が無い業者への依頼はおすすめできません。

ケース2.諸経費の項目を省いて材料費や人件費に上乗せしている

2つ目は、材料費や人件費などに上乗せすることで諸経費を回収しているケースです。諸経費の項目を記載せずに無料に見せかけて他の項目に上乗せしているため、総額は変わりません。

また、前途のとおり、会社や現場を運営するための費用であり、諸経費がなければ会社や現場を運営できないといえます。

「諸経費はいただいておりません」といわれると一見お得に感じますが、上乗せされているのであれば依頼主には何のメリットもありません。見積書に諸経費を計上し、内容の説明ができる業者の方が信頼度は高いといえるでしょう。

外壁塗装における諸経費を少しでもおさえる3つのコツ

諸経費は、会社や現場の規模や形態によって金額が異なります。作業する人数や工事日数、自社施工の会社かどうかによっても変わります。

前途したとおり、外壁塗装における諸経費は会社や現場を運営するうえで必要不可欠な費用ですが、コストをおさえたいと思う方は多いでしょう。この章では諸経費を少しでもおさえる3つのコツを紹介します。参考にしてください。

山下さん

諸経費はおさえすぎると安全性や作業性が低下し、トラブル発生のリスクが高まります。また、会社が倒産してメンテナンスや保証が受けられなくなることもあるため、必要以上に値下げしてもらうことは避けましょう。

1.地元業者に依頼して交通費をおさえる

1つ目は、外壁塗装を自宅付近の業者に依頼して、交通費をおさえる方法です。地元の業者であれば移動距離が短いため、交通費を最小限におさえられます。

交通費には、業者の移動にかかるガソリン代や駐車料金、高速料金、ドライバーの人件費が含まれます。車で30分圏内の業者と高速道路を使い1時間かかる業者とでは費用の差は歴然です。

また、地元業者であれば現地調査や見積もりの対応が早いといったメリットもあります。費用を何十万円もおさえられるわけではありませんが、少しでもおさえたい方は自宅から近い地元業者への依頼を検討しましょう。

2.自社施工の業者に依頼して中間マージンをカットする

2つ目は、仲介業者を介さない自社施工の業者に依頼して中間マージンをカットする方法です。下請け業者が工事をする場合、必ず中間マージンが発生します。自社施工の業者であれば中間マージンが不要なため、その分コストをおさえることが可能です。

また、中間マージンは下請け業者の数が増えるほど費用も膨らみます。下請け業者が一つではなく、足場設置、塗装工事、防水工事、シーリング工事をそれぞれ違う業者がおこなうと中間マージンが多く発生してしまいます。

自社施工の業者に依頼すると中間マージンをカットできるだけでなく、自社職人が直接施工するため、伝言漏れや手抜き工事などのトラブルを防げることもメリットです。

山下さん

大手ハウスメーカーは、工事を下請け業者に委託している場合がほとんどです。

3.相見積もりを取り諸経費の内訳を比較して安価な業者を選ぶ

3つ目は、相見積もりを取り、諸経費の内訳を比較して安価な業者を選ぶ方法です。見積もりは3社程度から取り、各業者の諸経費の内訳を比較・検討したうえで選ぶことが大切です。

諸経費は内訳が記載されないことがほとんどです。そのため、何の項目が含まれているのか、いくらくらいかかっているのか業者に確認しましょう。

諸経費が高かったり安かったりするのには、それだけの理由があるはずです。内訳の説明を聞いたうえで、納得できる価格で施工してくれる業者に依頼することをおすすめします。

相見積もりで比較する項目は?

相見積もりでは諸経費の他に、総費用や項目ごとの金額、工事内容、塗料の種類、塗装箇所・面積、塗り回数、塗装以外の工事の項目を比較しましょう。

相見積もりについてはこちらで詳しく解説しています。
>>外壁塗装の相見積もり|賢い業者選びから比較すべきポイントまで徹底解説

【坪数別】外壁塗装にかかる総費用と諸経費の目安

外壁塗装にかかる総費用と諸経費の目安を坪数別に紹介します。塗装面積が広くなるほど外壁塗装にかかる総費用と諸経費は高くなります。塗料の使用量と下地処理や補修などの作業量が増えるからです。

そして、同じ坪数でも建物の形や窓・ドアなどの開口部の面積によって塗装面積が異なります。また、使用する塗料やシーリング材のグレードなどによっても金額は上下します。 そのため、これから紹介する費用はあくまでも目安の一つとして参考にしてください。

費用に差が出やすい項目

外壁塗装の費用は、塗装する時期や施工業者の種類によっても差がでます。

夏や冬は外壁塗装の閑散期にあたるため、安価でできる可能性があります。また、大手ハウスメーカーよりも自社施工をおこなう地元業者に依頼すると費用をおさえられます。

外壁塗装の費用についてはこちらで詳しく解説しています。
>>外壁塗装の費用はいくら?同じ建坪でも差が出るケースや注意点まで徹底解説

20坪住宅の総費用と諸経費の目安

20坪住宅の場合、外壁塗装にかかる総費用と諸経費の目安は以下のとおりです。

坪数(延べ床面積)総費用内諸経費
20坪60~80万円18~24万円

20坪住宅は1~2LDKの1階建てといった、比較的コンパクトな住宅に分類されます。塗装面積が狭い分、工事にかかる日数が少なく、人件費などをおさえられる傾向があります。

外壁塗装における諸経費は総費用の3割を占めるため、総費用が60万円の場合は内18万円が諸経費となります。

30坪住宅の総費用と諸経費の目安

30坪住宅の場合、外壁塗装にかかる総費用と諸経費の目安は以下のとおりです。

坪数(延べ床面積)総費用内諸経費
30坪80~100万円24~30万円

30坪住宅は日本では平均的な広さで、3~4LDKの間取りが多いです。一般的な住宅の広さと言ってよいでしょう。

総費用80万円の場合、内3割の24万円が諸経費になります。

40坪住宅の総費用と諸経費の目安

40坪住宅の場合、外壁塗装の総費用と諸経費の目安は以下のとおりです。

坪数(延べ床面積)総費用内諸経費
40坪100~120万円30~36万円

40坪住宅は3~4LDKの2階建てといった平均よりやや広い住宅です。そのため、塗装面積も広くなり、材料費や人件費も高い傾向にあります。

総費用100万円の場合、内3割の30万円が諸経費になります。

外壁塗装の諸経費によくある質問と回答

見積書を見たら諸経費10%と書かれていました。おかしいですか?

産廃処分費や運搬費、現場管理費などが別項目で記載されているのであれば問題ありません。もともと諸経費に含まれる項目が別で記載してあるだけだからです。もし、見積書に諸経費の内訳が書かれていない場合は、業者に確認することをおすすめします。

見積書に諸経費の項目がありません。依頼しないほうがよいですか?

見積書に諸経費の項目が無い業者には依頼しないほうが賢明です。諸経費がなければ業者は赤字になり、会社が存続できません。外壁塗装をするうえで必ずかかる費用のため、項目がないことはあり得ないからです。

見積書に諸経費の項目がない場合、諸経費を他の費用に上乗せしたり他の費用を削って諸経費に充てていたりする可能性が高く、手抜き工事につながりやすいためおすすめできません。

諸経費の内訳について詳しく説明してくれません。どうしたらよいですか?

別の業者に見積もりを依頼しましょう。諸経費の具体的な内容を説明してくれないと金額に納得できませんし、納得できなければ信頼することも難しいでしょう。納得できる価格で施工してくれる業者を選ぶことが大切です。

外壁塗装諸経費のまとめ

外壁塗装にかかる諸経費は会社や現場を運営するにあたり必要な経費です。外壁塗装の諸経費は以下の3つにわけられます。

諸経費の内訳

  • 現場管理費:現場運営にかかる費用
  • 一般管理費:会社運営にかかる費用
  • 産廃処分費:産業廃棄物の処分にかかる費用

諸経費が不要だと見せかけて、材料費や人件費、足場代といった必要な費用を削っている業者がいます。塗料や施工の品質低下を招いたり手抜き工事につながったりするため、諸経費の記載がない業者には十分注意しましょう。

また、諸経費の記載はあっても内訳がわからない場合は、必ず業者に確認しましょう。何にどれだけの費用がかかるのか、きちんと内訳まで説明してくれる業者は信頼度も高いといえます。

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