• ホーム
  • 外壁塗装
  • モルタルの外壁塗装はいつすべき?施工費用や工程まで徹底解説

モルタルの外壁塗装はいつすべき?施工費用や工程まで徹底解説

定期的な塗装メンテナンスが必要なモルタル外壁。メンテナンスの時期や方法について調べてみるものの、具体的なタイミングがわからず悩んでいる人もいるのではないでしょうか?

今回はモルタル外壁の塗装のタイミングや、施工費用・工程について解説します。塗装のタイミングを自分でチェックする方法についても紹介するので、モルタル外壁の家に住んでいる人はぜひ参考にしてください。

おさえておくべきこと

  • モルタル外壁に塗装は必須
  • モルタル外壁は築10年で再塗装を検討する
  • 適切なメンテナンスをすれば、モルタル外壁は30年の耐久性がある
  • モルタル外壁の塗装には弾性塗料がおすすめ
  • お手元の見積りが本当に大丈夫か無料で診断します
  • 完全無料で厳選した優良業者をご紹介
  • ひび割れ・剥がれ・シロアリも相談OK
  • 施工中の業者に対する心配や不安の相談も大歓迎
正直 外装リフォームプロ集団は外壁塗装・リフォームする皆様をサポートいたします。

モルタル外壁に塗装は必要?塗り直しはいつ?

モルタル外壁は、定期的な塗装メンテナンスが必要です。具体的な塗装時期や目安となる劣化症状を紹介するので、モルタル外壁のメンテナンス時期がわからない人はチェックしてください。

モルタル外壁とは?

モルタル外壁とは、水とセメントと砂を1:2:5の割合で混ぜ合わせた素材で作られている外壁のことです。

主成分がセメントなので耐火性や耐久性が高く、意匠性にも優れていますが、防水性がなくひび割れやすい特徴があります。

サイディングのようにボードを使用するのではなく、職人の手により現地で施工するので、味わい深い仕上がりや、手作業ならではの模様にこだわりがある人におすすめです。

山下さん

湿気の多い地域や季節は乾燥時間が長いなど物件ごとの差があります。適切な施工の判断も必要で、職人の高い技術力が求められます。

防水性を保つためモルタル外壁の塗装は必須

モルタル外壁には防水性がないため、塗装して外壁の防水性を高める必要があります。モルタル外壁を塗装したほうが良い理由はほかにも下記のような理由があります。

モルタル外壁を塗装すべき理由

  • 防水性が低く外壁に雨水が染み込む
  • 雨水が侵入し、外壁内部の腐食や雨漏れにつながる
  • ひび割れが発生しやすい
  • 汚れが溜まりやすい

塗装せず防水性が低いままだと雨水が侵入しやすく、内部の腐食や雨漏れなどさまざまな劣化症状を引き起こします

また、モルタル外壁の仕上がりは凹凸があり汚れが溜まりやすいので、汚染機能がついた塗料で塗装するのがおすすめです。揺れに弱くひび割れも起こしやすいため、ひび割れの表面化を防止する弾性塗料で塗装しましょう。

ひび割れは必ず補修が必要?

外壁のひび割れは、幅0.3mm以下・深さ4mm以下のヘアークラックであれば、経過観察で問題ありません。

ただし、それ以上の大きさである構造クラックは、放置すると雨水の侵入や外壁材の損傷につながるため、早めに補修を依頼しましょう。

外壁のひび割れについてはこちらで詳しく解説しています。

>>外壁のひび割れは補修が必要?症状別の補修方法から費用、原因まで徹底解説【写真付き】

築10年が近づいたら外壁塗装を検討する

モルタル外壁の再塗装は、築10年が近づいたら検討しましょう。新築時に施された塗装は2〜3年経つと光沢の低下が始まり、10年以内に変色やチョーキングなどの塗膜の傷みが見られます

塗膜は紫外線に弱く、雨風の刺激でも防水性や外壁材の保護といった本来の機能が低下します。塗膜の傷みを放置すると、剥がれや浮きなど深刻なモルタルの損傷につながり、外壁内部の腐食や雨漏りを引き起こす恐れがあるため必ずメンテナンスが必要です。

外壁塗装を検討すべき劣化症状

モルタル外壁の塗装するタイミングは築10年が目安ですが、劣化症状次第でタイミングが前後します。塗装すべき劣化症状は下記を参考にしてください。

劣化内容重症度症状備考
退色ツヤが無くなっている状態
最初に起きる劣化症状
紫外線により塗膜が劣化している
コケやカビ日光が当たりにくい場所に発生する範囲が狭ければ市販の除去スプレーで駆除できる
チョーキング外壁を触ると白い粉がつく状態防水性が失われている
ひび割れ外壁に亀裂が入っている状態ヘアークラックは経過観察で問題ない
剥がれ塗膜が剥がれてモルタル下地が見えている状態剥がれた部分から水が侵入する恐れがある
水の染み外壁に水をかけても弾かず、染み込んでいる状態水を吸収する状態になっている
山下さん

コケやカビが広範囲に及ぶ場合や根を張っている場合は、専門業者にバイオ洗浄を依頼しましょう。

適切な時期に塗装したモルタル外壁の寿命は30年

モルタル外壁は、5〜10年ごとに適切なメンテナンスを行うと、30年ほどの耐久性があります。主成分であるセメントは耐火性や耐久性が高いため、塗料でモルタルを保護し防水性を保ち続ければ、長持ちする外壁材です。

ただし、下記の症状がある場合はモルタル外壁の寿命のサインなので、専門業者に点検を依頼しましょう。

モルタル外壁の寿命のサイン

  • 幅0.3mm以上・深さ5mm以上のひび割れがある
  • 外壁の一部が崩れている

モルタル外壁におすすめの施工方法・費用・塗料

モルタル外壁の施工方法の特徴や費用・相性が良いおすすめ塗料について紹介します。モルタル外壁のメンテナンスを検討している人は参考にしてください。

モルタル外壁には4つの仕上げ方法がある

モルタル外壁には、リシン・スタッコ・吹き付けタイル・左官仕上げの4つの仕上げ方法があります。仕上げ方法によって費用も変わるので、下記の特徴を確認してください。

仕上げ方法塗装方法特徴費用相場
リシン
粉状に砕いた石に
セメントや樹脂・接着剤を
混ぜて吹き付ける
通気性や透湿性
に優れている
1,000円/㎡
スタッコ
セメントと骨材を
混ぜて吹き付ける
リシンの3倍ほどの塗料を使い
重厚感を出せるが費用が高くなる
3,000円/㎡
吹き付けタイル
樹脂などの結合材と石
などを混ぜ合わせて
タイルガンで吹き付ける
3工程かけて吹き付ける複層仕上げで
仕上がりは中粒仕上げと
押さえ仕上げから選べる
2,000
〜2,500円/㎡
左官仕上げ
職人がコテを使って
味わい深く仕上げる
仕上がりが職人の技量に左右され
工期が長く費用も高くなる
1,200円
〜5,000円/㎡
山下さん

費用は依頼する業者によって変動します。

外壁に追従する弾性塗料がおすすめ

モルタル外壁には、外壁に追従する弾性塗料がおすすめです。弾性塗料は伸び縮みする性質で外壁の動きや変形に追従し、ひび割れなどの症状の表面化を防ぎます

また、弾性塗料には防水性を高める効果があります。ひび割れによる隙間ができても追従して水の侵入を防ぐためです。

モルタル外壁は経年劣化や振動などでひび割れやすい外壁材なので、弾性塗料との相性は抜群です。

弾性塗料の耐用年数は?

弾性塗料の耐用年数は8〜12年ほどです。耐用年数が長いとされるフッ素樹脂塗料は最長20年前後持つので、耐用年数が長い塗料を求めている人にはおすすめできません。

ただし、5回塗りで行う複層弾性塗料工法なら、10年以上の耐久性があります。

弾性塗料についてはこちらで詳しく解説しています。

>>弾性塗料は塗装のひび割れ防止に効果的?種類・メリット・デメリットまで徹底解説

汚れが付きにくい塗料なら美観が長続きする

低汚染機能がついた塗料を使用すれば、モルタル外壁の美観が長続きします。低汚染機能がついた塗料は、外壁についた汚れを浮かして雨水で洗い流してくれます

モルタル外壁は砂や石の素材を使用しているため表面に凹凸があり、隙間に汚れが蓄積しやすい外壁です。洗浄のメンテナンスを怠るとすぐに美観が損なわれてしまいます。

山下さん

定期的な洗浄のメンテナンスが不要になると、手間や費用を押さえられます。

外壁塗装で使われる塗料の種類と相場価格

外壁塗装で使われるおすすめの塗料の種類と相場価格は、下記を参考にしてください。

メーカー製品特徴費用
エスケー化研
エスケー弾性
プレミアムシリコン
耐候性・耐久性に
優れていて防カビ・防藻性
がある汚れに強い塗料
2,660円/㎡
(複層塗材の上塗りに使用する場合)
日本ペイント
株式会社

DAN
シリコンセラ
防カビや透湿性・防汚性に優れ
重厚感のある仕上がりになる
4,260円/㎡
(仕上がりによって変動)
関西ペイント
株式会社

シリコン
テックス
高耐候性で防水性に
優れた低汚染塗料
2,750円/㎡
(3回塗りの場合)
株式会社新
マテリアルワン

キ・ル・コ
遮断・遮熱効果・防水力に優れ
15年以上の耐候性がある
3,800円/㎡
(5回塗りの場合)
株式会社アステック
ペイント

EC-5000PCM
優れた伸縮性により
防水効果が高く遮熱性や
耐候性がある
3,400円/㎡
(3回塗りの場合)
山下さん

使用する塗料を選ぶときは、塗料の特徴をよく調べて比較検討しましょう。

モルタル外壁塗装の工期と工程

モルタル外壁の塗装に必要な工期や工程を紹介します。工期や工程を知れば外壁塗装のメンテナンス時期を決めやすくなるので、塗装工事時期の参考にしてください。

モルタル外壁塗装の工期は14日

モルタル外壁の塗装に必要な工期は約14日です。弾性塗料を使用して複層弾性塗料工法で実施する場合は、5回塗りで工程数が増えるので、さらに長くなる場合があります。

通常通り3回塗りで行う場合の工期は、サイディングなどの一般的な外壁材への塗装とあまり変わりませんが、シーリング補修がない分、多少短くなります。

山下さん

工期は塗装面積によって変動します。

モルタル外壁塗装の工程を確認

モルタル外壁塗装の工程は、下記の流れで行われます。

ひび割れが起きている場合は、塗装する前にひび割れ部分を削り取り、シーリングやセメントで埋める作業が含まれます。

モルタル外壁の塗装でよくある失敗

モルタル外壁でよくある失敗は、メンテナンスの時期や方法による失敗が多いです。現在モルタル外壁の家に住んでいる人は、下記に当てはまる項目がないか確認してください。

モルタル外壁の塗装でよくある失敗

  • 劣化が激しくモルタルの補修費用が必要になった
  • DIY補修したが他の箇所で劣化が広がった
  • 弾性のない塗料を使用し数年でひび割れが発生した

劣化が激しくモルタルの補修費用が必要になった

定期的な塗装メンテナンスを怠り、モルタル自体が損傷して補修が必要になった失敗例です。10年前後のメンテナンス推奨期間から大幅にずれた外壁塗装では、モルタル自体がひび割れや雨水の侵入による浸水などで損傷します

モルタルに損傷が見られたら補修作業が必要で、時間も費用も余計にかかります。モルタル外壁は防水性が乏しく、ひび割れしやすい外壁材なので、年に1度の点検を怠らないようにしましょう。

山下さん

モルタル外壁で気になる劣化症状を見つけたら、放置せず専門業者に相談しましょう。

DIY補修したがほかの箇所で劣化が広がっていた

小さなひび割れなどをDIY補修したものの、他の箇所で起きている劣化に気づかなかった失敗例です。2階部分や隣家と接近している側面は目がつきにくいので、劣化を見逃す恐れがあります

また、ひび割れのDIY補修はおすすめできません。自分ではひび割れがどの程度の重症度か判断しにくく、下地まで劣化が進行していても気づけないためです。

DIY補修は外壁の汚れを落とす程度に留め、ひび割れや塗膜の剥がれなどの劣化は専門業者に依頼しましょう。

弾性のない塗料を使用し数年でひび割れが発生した

弾性のない塗料を使用して、塗装してから数年でひび割れが発生した失敗例です。モルタルはひび割れやすい外壁材なので、弾性塗料ならヒビによって隙間ができても追従して埋めてくれます。

弾性塗料は防水性も高いので、モルタル外壁との相性が良い塗料です。現在モルタル外壁で弾性塗料を使用していないのであれば、メンテナンス時に塗料の変更を相談しましょう。

山下さん

弾性塗料は耐用年数が短い塗料ですが、重ね塗りすると耐用年数を伸ばせます。

モルタルの外壁塗装でよくある質問

モルタルの外壁塗装でよくある質問をまとめました。モルタルの外壁塗装に関してまだ疑問がある人は確認してください。

モルタルのひび割れから錆が出ているのですがなぜですか?

モルタルのひび割れから錆が出るのは、内部の金属部分にまで浸水しているからです。ひび割れからの雨水の侵入を放置すると、雨水によって錆が進行し、体積が膨張してモルタルを押し上げます。
モルタルが押し上げられると膨れやひび割れの原因となり、モルタルの乖離につながるため、錆が出ているのを見つけたら、すぐに専門業者に補修を依頼しましょう。

モルタル外壁の塗装は費用が高いですか?

モルタル外壁の塗装費用は、30坪で80〜100万が相場であり、他の外壁材と比べてほとんど変わりません。モルタル外壁はシーリング補修がないため、その分サイディングより安くなります。
塗装費用は塗装面積や、塗る工程数が3回塗りか5回塗りかで変動します。

築10年で必ず塗装する必要があるのでしょうか?

新築時や前回塗装時の塗料にもよりますが、一般的には塗料の機能が低下する10年前後で塗り直しが必要です。見た目で判断できる目安の一つとして、チョーキング現象が挙げられます。

モルタルの外壁塗装まとめ

モルタル外壁は防水性がなくひび割れやすいため、外壁塗装が必要です。塗装する際は弾性塗料を使用して防水性を高め、ひび割れの表面化を防ぎましょう。

また、モルタル外壁の塗装では下記のような失敗に注意が必要です。

モルタルの外壁塗装でよくある失敗

  • 劣化が激しくモルタルの補修費用が必要になった
  • DIY補修したが他の箇所で劣化が広がった
  • 弾性のない塗料を使用し数年でひび割れが発生した

モルタル外壁は、定期的にメンテナンスすれば30年の寿命があるので、綺麗な外観を保つために小さな劣化も見逃さないようにしましょう。

見積もり依頼・ご相談はこちら
見積もりの依頼はこちら