神奈川県 伊勢原市|割れた古い和瓦や内部劣化で雨漏れ【屋根の葺き替え&カバー工法事例】

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今回は劣化した瓦屋根を、2種類の工法で葺き替えた施工事例です。以下の方はとても参考になります。

この記事が参考になる人

  • 瓦屋根の家に住んでいる
  • 屋根の色あせや劣化が気になる
  • 雨漏りが心配
  • 築年数が進み、家の耐震性能や断熱性能が気になる
  • 屋根の葺き替えを適正価格でおこないたい
使用材料【上屋根】
12mmラーチ材(野地板)
PカラーEX(ルーフィング)
ニチハ 横暖ルーフaS(屋根材)
ニチハ センター換気棟 6尺(換気棟)
ニチハ 雪止め(雪止め金具)
【下屋根】
タディスセルフ(ルーフィング)
ニチハ 横暖ルーフaS(屋根材)
工事費用250~270万円
相談内容瓦屋根の経年劣化についてのご相談から、外装の検査をおこないました。
上屋根では、瓦の割れ・欠け・波打ち・色あせを確認しました。さらに下地ルーフィングの穴あきから雨漏りが発生しています。一方、下屋根は劣化の程度が軽く、汚れがみられる状況でした。
上屋根は全体の経年劣化が進んでいたため、全面葺き替えを提案。下屋根は同じ屋根材をカバー工法で施工しました。

施工の流れと内容

上屋根瓦の欠けや色あせ・波打ち、下地ルーフィングの穴あきや野地板の傷みを確認。全体の経年劣化が進んでいると判断し、瓦と下地をすべて撤去する全面葺き替えをおこないました。
棟・軒先・ケラバ板金棟の部分や入り組んだ入母屋の部分にも劣化や色あせがありました。既存の屋根撤去に伴って削った外壁を再施工し、浸水のないように丁寧に施工しています。
センター換気棟棟部分は瓦の劣化に加え、錆の付着・のし瓦のずれがみられました。新しい棟の施工と同時に、センター換気棟を導入しました。
下屋根大きな劣化はないものの、汚れが目立つ状況でした。上屋根と外観を揃え、同じ金属屋根材をカバー工法で施工しました。
雨樋屋根工事にともない一度外した雨樋を、完成後に再設置しています。

施工の流れ

  1. 依頼・点検
  2. 既存上屋根解体
  3. 上屋根の葺き替え工事
  4. 上屋根の棟・軒先・ケラバ板金工事
  5. 入母屋工事
  6. センター換気棟工事
  7. 下屋根のカバー工法工事
  8. 下屋根の棟・軒先・ケラバ板金工事
  9. 雨樋脱着工事
  10. 工事完了

外装診断の結果

お客様から瓦屋根劣化のご相談を受け調査をしたところ、以下のことが判明しました。

外装診断の結果

  • 上屋根全体で、瓦の痛み・色あせ・欠けが見られる
  • 屋根面が波打っており、下地の野地板の痛みが考えられる
  • 瓦内部のルーフィングに穴が開き、雨漏りしている
  • 棟瓦と上屋根をつなぐのし瓦の一部がずれている
  • .下屋根のスレート屋根材に汚れがついている

上屋根全体で経年劣化が進んでいました。屋根が波打って見えることから、表面の屋根瓦だけでなく下地の野地板にも劣化が広がっていると予想できます。

野地板も含めて既存屋根を撤去する全面葺き替えを提案しました。

下屋根のスレート屋根に大きな劣化は見られませんが、縁切り処置がされていないと思われます。上屋根と外観を揃えるために、金属屋根カバー工法で工事をおこないました。

【上屋根】既存屋根解体

瓦の下のルーフィングには多数の穴あきが。

全面はがします。

全体的な経年劣化を確認した上屋根は、瓦・ルーフィング・野地板を全て撤去します。

瓦を外すと、元のルーフィングに多くの穴が開いていました。防水シートの役割が失われ、下地の野地板も劣化させていたと推測できます。

【上屋根】葺き替え工事
使用材料:ニチハ 横暖ルーフaS

下地である野地板を施工。

高耐久の金属製屋根材を採用。

野地板の上からルーフィングを施工。

野地板には、厚さ12mmのラーチ材を使います。そこに重ねてルーフィングを下から上に順に施工し、野地板に雨水が染みこまないようにします。

表面の屋根材には、高耐久の金属屋根を採用しました。

和瓦と金属屋根の違いは?

重たく塗装できない和瓦に対し、金属屋根は軽量で塗装可能な屋根材です。

重量がある瓦屋根は、地震で建物が大きく揺れる原因とされています。一方、軽い屋根の建物は重心が低くなるため地震の揺れ幅が小さく、構造の倒壊を防ぎます。

また、金属性の屋根材は高い耐水性・メンテナンス性が特徴です。15〜20年を目処に再塗装することで、防水性を維持できます。

山下さん

新しい瓦屋根の施工もできます。長い目でみて住みやすい家にとのご希望から、軽量でメンテナンスしやすい金属屋根をおすすめしました。

今回は、金属板に加え断熱材が一体になっている商品を提案しています。

【上屋根】棟・軒先・ケラバ板金工事

屋根と屋根の境には棟パーツを。

軒先もしっかりと防水できる。

屋根の端部分のケラバにも板金。

こちらのお宅は入母屋屋根という屋根形状で、上屋根の一部に三角形の壁と装飾が露出しています。複雑な形状なので、平らな屋根材とは別の専用パーツが必要です。

ケラバとは、入母屋屋根や切妻屋根の端の部分です。雨樋を設置しないパーツのため、浸水しないようしっかり施工します。

【上屋根】入母屋工事

元の瓦屋根撤去にともない切断した外壁。

凹凸を左官で埋めます。

元の外壁と一体になりました。

色あせが見られた破風も美しく再塗装。

既存の屋根を撤去する際、入母屋と屋根の境界部分の外壁を切り欠く必要がありました。浸水しないように隙間を左官で埋め、既存の外壁と同色で塗装します。

今回のお宅では入母屋部分に木製の装飾があり、外観のアクセントになっていました。色あせがみられた破風は、入母屋内側の装飾と同色で再塗装しています。

続いて、雪どめ金具も設置します。

雪止め金具とは

屋根に積もった雪が滑り落ちないように、屋根に取り付ける金具のこと。

軒下の通行人や家財への落雪事故や、雪の重みによる雨樋の変形を防ぎます。特に近隣住居との距離が近い住居では、雪止め金具を提案しています。

【上屋根】センター換気棟工事

錆跡やのし瓦のずれが目立ちます。

小屋裏換気ができる棟を導入。

葺き替え前の屋根では、棟部分の瓦に劣化が見られました。屋根の全面葺き替えで棟も新しくするため、換気機能のあるセンター換気棟の工事をおこないました。

センター換気棟とは

棟部分からの小屋裏換気を可能にするパーツで、効率的に湿気や熱気を排出できます。

屋根の最上部である小屋裏は、湿気や熱気が籠る場所です。換気棟の設置で冬は結露しづらく、夏は室内温度を上がりづらくさせる断熱効果があります。

山下さん

従来の瓦屋根は防水が優先されていたため、通気できない棟の家がほとんどです。屋根葺き替えのタイミングで、住宅の断熱性能をアップできる新しい技術を提案しています。

【下屋根】カバー工法工事
使用材料:ニチハ 横暖ルーフaS

汚れやこけが付着している。

上屋根と同じニチハ横暖ルーフを施工。

下屋根は、瓦の上屋根よりも劣化が少なかったものの、あちこちに汚れの付着がみられました。外観をそろえるため、上屋根と同じくニチハの横暖ルーフaSを採用しています。

上屋根と異なるのは、既存の屋根の上に新しい屋根材を張るカバー工法で施工した点です。

カバー工法とは

既存の屋根材を撤去せず、上から被せるように新しい屋根を施工する方法です。屋根を重ねて葺くので、重ね葺きと呼ばれることもあります。

既存屋根を解体せずに耐久性を向上できることがメリットです。

【下屋根】棟・軒先・ケラバ板金工事

下屋根の形状に合わせて施工。

軒先・ケラバ板金。

上屋根と同様、下屋根の棟・軒先・ケラバも、浸水しないよう丁寧に専用パーツを取り付けます。

【下屋根】雨樋脱着工事

元の下屋根。

雨樋を元に戻します。

最後に、屋根工事にともなって外した雨樋を再度取り付け、施工完了です。

施工完了・ビフォーアフター

今回の工事内容は、劣化した瓦屋根の葺き替えとカバー工法工事、軒先・ケラバ・入母屋の工事、センター換気棟の設置工事でした。

ポイントは、元の屋根の劣化程度によって、同じ屋根材でも工法を切り分けたことです。丁寧に外装診断してから、適切な必要工事を判断すると、最小限のコストで屋根メンテナンスができます。

屋根の劣化や葺き替え時期が気になる方は、ぜひお早めに外装業者にご相談ください。その際は、丁寧な診断や適切な提案ができる業者かどうか、見極めてみてください。

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