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木目調サイディングで外壁をおしゃれに!取り扱いメーカーや実例まで徹底解説

この記事の監修者

ヤマテック株式会社 代表
山下 隆盛

ヤマテック株式会社は、サイディング工事で2022年・2023年 ニチハ株式会社の出荷枚数で神奈川県No.1 を獲得!「外壁リフォームのお困りごとをゼロにする」外装リフォームプロ集団の主催者。

木目調サイディングで自宅の雰囲気をガラリと変えてみませんか?

サイディングの寿命は20~30年ほど。寿命を迎えたサイディングは「張り替え」をおこなう必要があります。

木目調サイディングは色味を変えることで、柔らかい雰囲気にもシックな雰囲気にも仕上げることができる万能なサイディングボード。本物の木材を使用した木質系サイディングと違って防水性に優れており、カビの発生をおさえられる点も魅力です。

そこで本記事では、木目調サイディングの種類やメリット・デメリットについて解説します。主要メーカーや建物の実例も紹介するので、木目調の外壁を検討している方はぜひ参考にしてください。

おさえておくべきこと

  • 木目調サイディングは、木材の模様をデザインしたサイディングのこと
  • 木目調サイディングには、窯業系と金属系の2種類がある
  • 木目調サイディングのデザインは、ライト系カラーが柔らかい印象になり、ダーク系カラーが高級感のある印象になる
  • 木質系サイディングと比べると安っぽく見える場合がある
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木目調サイディングとは?

木目調サイディングとは、木材の模様を塗装や印刷で再現したデザインのサイディングのことです。デザインの仕方やトーンによって印象が変わり、周囲との調和が取りやすい人気のデザインです。

淡い色味にすると爽やかな印象に、深い色味にすると温かみや重厚感が増します。黄色系や赤系など色味を加えられるのも個性が出しやすいポイントです。

木目調サイディングとよく似たサイディングで「木質系サイディング」というものがありますが、木質系サイディングは本物の木材を使用しているので、外観は似ていても費用や特徴が変わります。

山下さん

木質系サイディングは、木目調サイディングより費用が高く、木材の腐食や防火性の低さが懸念されます。

木目調サイディングのメリット・デメリット

木目調サイディングは、窯業系サイディングと金属系サイディングのデザインの一種になります。

窯業系サイディングの相場価格が3,000~8,000円/㎡であるのに対し、木質系サイディングは9,000円~20,000円/㎡と高価です。比較的安価で採用しやすい木目調サイディングのメリット・デメリットは以下のとおりです。

木目調サイディングのメリット
木目調サイディングのデメリット
  • サイディングの特性を活かせる
  • 外壁を温かみのあるデザインにできる
  • 外壁塗装で木目調デザインが失われる場合がある
  • 本物の木目に比べ安っぽく見える場合がある

メリット1:サイディングの特性を活かせる

本物の木ではなく木目調デザインのサイディングを採用すると、木目調デザインを取り入れながらもサイディングが持つ特性を活かせます。サイディングが持つ特性は以下のとおりです。

サイディングの特性

  • 低価格で施工できる
  • 軽量で耐震性が高い
  • デザインが豊富
  • 耐久性が高い
  • 耐火性が高い
  • 施工できる業者が多い
山下さん

窯業サイディングは防水性に不安がありますが、塗装とシーリングで防水効果を高められます。

メリット2:外壁を温かみのあるデザインにできる

木目調デザインの外観は、温かみのあるデザインに仕上がります。写真のように、落ち着きや温かみを感じる雰囲気は木目調デザイン最大のメリットであり、どんなシチュエーションにも馴染みやすいデザインです。

また、選ぶ色によっても印象が変わります。色ごとの仕上がりイメージは下記を参考にしてください。

木目調の色仕上がりイメージ
ホワイト
海外の田舎のような、爽やかでカントリーな印象
ベージュ
ナチュラルで柔らかい印象
ダークブラウン
重厚感がある落ち着いた印象
ブラック
高級感があるシックでおしゃれな印象

デメリット1:外壁塗装で木目調デザインが失われる場合がある

将来おこなう外壁塗装メンテナンスの塗装方法次第では、木目調デザインが失われる場合が……。通常塗装である3回塗りで仕上げると、木目調が薄れたり、見えなくなったりする恐れがあります。

また、原色などの色味は木目調ならではの温もりを感じにくく、本来のデザインが失われかねません。木目調サイディングのデザインが気に入っている場合は淡い色やモノトーン、もしくはクリア塗料で塗装し、デザインが損なわれないような工夫が必要です。

デメリット2:本物の木目に比べ安っぽく見える場合がある

木目調デザインは本物の木材に比べると、人工的で安っぽく見える場合があります。木材の雰囲気は再現できても質感や木の経年劣化などは再現できないため、見た目の完成度は天然木に劣ります

樹木独特の風合いや本物っぽさを重視する人は木目調サイディングではなく、木質系サイディングを検討しましょう。

木目調デザインが選べるサイディングは【2種類】

木目調デザインが選べるサイディングは窯業系サイディングと金属系サイディングの2種類です。特徴や相場価格をそれぞれ解説します。

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、サイディング全体の75%をシェアしています。比較的安価で施工できるのにデザインが豊富なため、理想通りの外観に仕上がりやすい外壁材です。窯業系サイディングの特徴は下記のとおりです。

メリット衝撃に強く、耐火性に優れている
デザインが豊富
デメリット熱を吸収しやすく、夏は室温が上がりやすい
耐用年数30年
相場価格3,000〜8,000円/㎡
メンテナンス頻度10〜15年

塗膜は塗装してから10年前後でひび割れや色褪せなどの劣化が始まるため、再塗装によるメンテナンスをおこないましょう。メンテナンスを怠ると劣化箇所から雨水が侵入し、外壁内部の腐食や雨漏れの原因になります。

山下さん

メンテナンスが必要かどうかわからない場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。

金属系サイディング

金属系サイディングは、窯業系サイディングの次にシェア率が高い外壁材になります。シャープでシックな印象に仕上がるので、暗い色の木目調を好む方におすすめです。金属系サイディングの特徴は以下のとおりです。

メリット水分を吸収しないため防水性が高い
断熱性が高い
耐震性が高い
デメリット施工費用が高い
施工できる業者が限られている
耐用年数30年
相場価格5,000〜9,000円/㎡
メンテナンス頻度10〜15年

金属系サイディングは他のサイディング材より軽量なため、耐震性に優れています。水分を吸収しないため防水性も高い優れた外壁材ですが、サビによる劣化には注意が必要です。

傷や凹みをそのままにしておくと、そこからサビが広がって塗膜が劣化していきます。金属系サイディングを採用した際は外壁の損傷を早めに修理するなど、定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。

サイディングの種類を選ぶ基準は?

サイディングには窯業系・金属系・樹脂系・木質系の4種類がありますが、それぞれ特徴が違います。

例えば、耐久性を重視するなら衝撃に強い窯業系サイディング、断熱性を重視するなら外壁内部が三層で構成される金属系サイディングがおすすめです。サイディングそれぞれの特徴を理解し、自分が一番求める機能はどのサイディングが持っているか吟味しましょう。

サイディングについてはこちらで詳しく解説しています。
>>シェア80%!サイディング【全4種類】特徴と選び方を徹底解説

木目調サイディングを扱う主要【5メーカー】

木目調サイディングを取り扱う主要メーカーは下記5社です。

窯業系金属系
KMEW株式会社
ニチハ株式会社
旭トステム外装株式会社
アイジー工業株式会社
旭トステム外装株式会社
YKKAP株式会社

窯業系:KMEW(ケイミュー)株式会社

KMEW株式会社は、大阪に本社をおく外壁材メーカーです。全国に営業所があるほか、アメリカにも拠点もあるほど幅広い地域で活動を広げています。KMEW株式会社が取り扱う木目調サイディングの特徴は以下のとおりです。

人気のデザインセルフクリーニング機能がついた「光セラ」
特徴紫外線の力で外壁についた汚れを分解し、雨水が流してくれる
保証色褪せ保証15年
価格例「セフィロウッド18」7,744円/㎡
※価格はメーカー販売価格となり、実際の施工金額は施工業者によって異なります。

KMEWは、セルフクリーニング機能がついた光セラシリーズに人気が集中しています。光セラは色褪せ保証15年や抗菌作用がついていて、木目調のデザインやカラーバリエーションも豊富です。

ナチュラルなものから、凹凸のある高級感漂うものまで幅広い取り揃えがあり、お気に入りのデザインが綺麗なまま長持ちします。

窯業系:ニチハ株式会社

ニチハ株式会社は、愛知県に本社をおく窯業系外壁材メーカーです。窯業系サイディングは700種類を超えており、幅広いデザインから選びたい方におすすめのメーカーになります。ニチハ株式会社が取り扱う木目調サイディングの特徴は以下のとおりです。

人気のデザイン色褪せに強い「プレミアムシリーズ」
特徴色褪せやひび割れに強い超高耐候性塗料を使用
保証変色・褪色保証が最大30年
価格例「キャスティングウッドプレミアム16mm厚」6,456/㎡
※価格はメーカー販売価格となり、実際の施工金額は施工業者によって異なります。

ニチハといえばプレミアムシリーズが有名です。塗膜の変色・褪色最大30年保証を掲げていますが、その理由は「プラチナコート30」という超高耐候性塗料にあります。塗膜のひび割れにも強いため、メンテナンスコストが大幅に削減できます。

プレミアムシリーズの中に木目調のデザインも豊富にあります。「カルナウッドプレミアム」や「キャスティングウッドプレミアム」などさまざまな種類があるため、気になるデザインがある場合は施工業者に相談しましょう。

山下さん

プレミアムシリーズは、高耐久シーリングの「プラチナシール」もしくはシーリングレス仕様の「ドライジョイント工法」を選択すると、変色・褪色の保証が30年になります。

窯業系・金属系:旭トステム外装株式会社

旭トステム外装株式会社は、東京都に本社をおき、窯業系・金属系サイディングだけでなく、樹脂系サイディングにも力を入れている外装材メーカーです。旭トステム外装株式会社が取り扱う木目調サイディングの特徴は以下のとおりです。

人気のデザイン柄の深さが特徴的な「Danサイディング」
特徴セルフッ素コートで優れた耐候性
保証変色・褪色15年保証
価格例窯業系「ラスティウッドP」9,016円/㎡
金属系「プレシャスウッドⅡSF」9,507円/㎡
※価格はメーカー販売価格となり、実際の施工金額は施工業者によって異なります。

旭トステム外装の窯業系サイディングは本物の古木から型取りした本格的なデザイン。金属系サイディングは、深掘りで作られるデザイン性の高さが特徴です。色味も本物の木の温もりを感じるような柔らかい色から深みのある色まで取り揃えられています。

サイディングは耐候性と防汚性に優れたセルフッ素コートが使用されているので、綺麗な外観が長持ちします。塗膜の変色や褪色も15年の保証がついており、外観の変化を気にせず安心して住み続けられます。

また、旭トステム外装株式会社のホームページでは、「WAGAYA」というカラーシュミレーションを提供しています。

完成イメージを確認できるカラーシミュレーション

カラーシミュレーションとは、外壁塗装前にイメージしている外壁色をモニター上で試せるサービスです。無料で使用できるものが多いので、複数の色や塗料を試せるのがメリットです。

カラーシミュレーションは色を試せるだけでなく、詳細設定もできます。建物タイプを選んだり、ツートンカラーに設定したりと、サイトによって詳細設定はさまざまです。

カラーシミュレーションについてはこちらで詳しく解説しています。
>>外壁塗装のカラーシミュレーション【使えるサイト・アプリ4選】メリット・デメリットまで徹底解説

金属系:アイジー工業株式会社

アイジー工業株式会は、山形県に本社をおく金属系サイディングがメインの外装材メーカーです。独自技術のアイジーサイディングでデザイン性の高い商品が豊富に取り揃えられています。アイジー工業が取り扱う木目調サイディングの特徴は以下のとおりです。

人気のデザイン質感を活かした「ナチュラルシリーズ」
特徴亜鉛めっき鋼板に比べて3~6倍の寿命が期待できる
保証赤サビ15年保証
価格例「NPT-スプリームウッド」7,300円/㎡
※価格はメーカー販売価格となり、実際の施工金額は施工業者によって異なります。

アイジー工業の金属サイディングは表面材にガルバ鋼板を採用しており、軽量性と断熱性に優れた外壁材です。金属サイディングの弱点でもあるサビにも強く、赤サビ15年保証を掲げています。

木目調デザインのサイディングはそれほど多くありませんが、木目が細かくて美しく、シンプルで飽きがこないデザインが特徴です。

金属系:YKKAP株式会社

YKKAP株式会社は、東京に本社をおき、住宅にまつわる商品の開発と製造をおこなうメーカーです。他メーカーと比べるとデザインの数は少ないものの、金属系サイディングはアルミ系と鋼版から好きな素材を選べます。YKKAP株式会社が取り扱う木目調サイディングの特徴は以下のとおりです。

人気のデザイン長期間安心の「アルカベール」
特徴アルミを活かした構造で耐震性アップ
保証赤サビ10年保証
価格例「木目型枠コンクリート」11,600円/㎡
※価格はメーカー販売価格となり、実際の施工金額は施工業者によって異なります。

人気デザインのアルカベールはアルミ外装材で非常に軽量なため、耐震性の高さが特徴です。断熱性が高く、サビや塩害にも強いので、寒冷地や海沿いの地域に住んでいる方におすすめです。

アルカベールには「ルシアスサイディング」と「木目型コンクリート」という木目調シリーズがあります。木目型枠コンクリートは杉の木を連想させる柄で、アルミとは思えないほどのクオリティに仕上がります。

木目調サイディングを使った建物実例

木目調サイディングを使った建物の実例を、色味の違うデザインごとに紹介します。木目調サイディングは使用する色によって見栄えや印象が変わるため、採用する際の参考にしてください。

ライト系カラーの木目調サイディングを使った建物

ベージュやホワイトなど、ライト系カラーの木目調サイディングは、温かさがありながらも、清楚で爽やかな印象になります。ホワイトは北欧の田舎を思わせるようなカントリー調になり、ベージュは物静かで落ち着きのあるイメージです。

写真のように、ホワイトとベージュのライト系カラーのツートンにすると、木の温もりが際立ちます。緑が似合うナチュラルモダンを好む人におすすめのカラーです。

山下さん

ホワイトにもオフホワイトやクリームよりのホワイトなど多くの色味があり、それぞれで印象が変わります。

ダーク系カラーの木目調サイディングを使った建物

ブラウンやブラックなど暗い色味の木目調サイディングは重厚感や高級感を演出し、おしゃれな印象に仕上がります。ブラウンは周囲との調和が取りたい人に、ブラックは個性を主張したい方におすすめです。

暗い色味は落ち着きすぎて近寄りがたいイメージになりがちですが、木目調なら柔らかさが加わるため、シックでありながらも温かさを感じます。優しい雰囲気を維持しながらかっこいい印象にできる色味です。

アクセントに木目調サイディングを使った建物

建物のアクセントとして部分的に木目調サイディングを使用すると、都会的なイメージを持ちながらも温かみが表現できます。外壁全体を木目調にするのは抵抗がある人に人気のデザインです。

アクセントとして木目調サイディングを使用するなら、外壁の色味は2色におさえましょう。3色以上使用すると木目調の繊細なデザインが目立たなくなり、取り入れたかった温もりや柔らかさが損なわれてしまいます。

山下さん

木目調に仕上げる場所は、凹凸がある部分や付帯部・玄関がおすすめです。

木目調サイディングでよくある質問

木目調サイディングでよくある質問をまとめました。まだ木目調サイディングに疑問がある人はぜひ参考にしてください。

木目調サイディングにすると価格は高くなりますか?

サイディングの価格は木目調だから高くなるというわけではなく、サイディングの種類によって変わります。
例えば、窯業系サイディングの価格相場は3,000〜8,000円/㎡で、金属系サイディングの価格相場は5,000〜9,000円/㎡です。

本物の木を使った外壁と比べて劣る点はありますか?

本物の木を使った外壁と比べると、人工的で安っぽく見える恐れがあります。
木材の雰囲気は再現できても、質感や木の経年劣化などは再現できないため、見た目の完成度は天然木に劣ります。

和風の家にも木目調サイディングは合いますか?

和風の家にも木目調デザインのサイディングが合います。和モダンな仕上がりになり、樹木の模様や雰囲気が際立ちます。デザイン選びの際は、屋根や付帯部との色味や相性を確認しましょう。

木目調サイディングのまとめ

木目調サイディングは、木の温かさや柔らかい雰囲気を再現したサイディングで、窯業系と金属系の2種類から選べます。本物の気を使用する木質系サイディングにはないメリットは以下のとおりです。

木目調サイディングのメリット

  • サイディングの特性を活かせる
  • 外壁を温かみのあるデザインにできる

また、木目調サイディングには以下のようなデメリットもあります。

木目調サイディングのデメリット

  • 塗装メンテナンスで木目調デザインが失われる場合がある
  • 本物の木目に比べ、安っぽく見える場合がある

木目調サイディングはライト系カラーやダーク系カラーなど色味も豊富なので、好みや周囲の景観に合わせて選ぶとよいでしょう。

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