外壁塗装の手抜き工事例13選を一挙大公開!防止策と対処法も紹介

この記事の監修者

ヤマテック株式会社 代表
山下 隆盛

ヤマテック株式会社は、サイディング工事で2022年・2023年 ニチハ株式会社の出荷枚数で神奈川県No.1 を獲得!「外壁リフォームのお困りごとをゼロにする」外装リフォームプロ集団の主催者。

「外壁塗装で失敗したくない」という方は、本記事を最後までご覧ください。

残念なことに、塗装業者の中には手抜き工事をおこなう悪徳業者が存在します。必要な工程を省かれてしまい、たった数年で塗膜がひび割れや剥がれたという不具合が見受けられるケースも少なくありません。

住宅リフォーム・紛争処理支援センターのデータによれば、2022年度のリフォームに関する相談件数は12,243件ありました。外壁塗装のひび割れや剥がれ、雨漏りの相談が多く、外壁塗装におけるトラブルの多さがうかがえます。

そこでこの記事では、外壁塗装の手抜き工事例を13個紹介します。手抜き工事の内容やリスクを知ることで、工事中にチェックすべき点がわかります。手抜き工事の防止策や対処法も紹介するので、外壁塗装を検討している方は参考にしてください。

この記事でわかること

  • 外壁塗装の手抜き工事13例
  • 手抜き工事をさせないための防止策
  • 手抜き工事をされた場合の対処法
  • お手元の見積りが本当に大丈夫か無料で診断します
  • 完全無料で厳選した優良業者をご紹介
  • ひび割れ・剥がれ・シロアリも相談OK
  • 施工中の業者に対する心配や不安の相談も大歓迎
正直 外装リフォームプロ集団は外壁塗装・リフォームする皆様をサポートいたします。

外壁塗装の手抜き工事例【13選】

手抜き工事されたかどうかは、年数が経過しなければ気づかないことがほとんどです。

外観がきれいになったからといって油断してはいけません。なぜなら、手抜き工事は外からでは見えない部分でおこなわれているからです。

そのため、塗装後数年で剥がれや膨れなどの不具合を発見し、手抜き工事されたと気づくケースが多くあります。

そこでこの章では、外壁塗装の手抜き工事例を13個紹介します。外壁塗装をおこなう前に確認しておきましょう。

1.ビケ足場ではなく単管足場を使う

足場にはさまざまな種類がありますが、外壁塗装の際にビケ足場ではなく単管足場を使う業者には注意しましょう。

ビケ足場は足場の床となるアンチ(踏板)が広く、安定感があることが特徴です。一方、単管足場の床はパイプのみでアンチがありません。

足元に塗料が置けずに塗装時は片手での作業となるうえ、足元が不安定で比較的揺れやすいことで作業に集中しにくいというデメリットがあります。

足場の種類は塗装作業の質に大きく影響します。安全性の高い足場だと塗装作業に専念できるため、作業効率も上がります。外壁塗装の際は不安定な単管足場より、安全性の高いビケ足場を使う業者を選びましょう。

ただし、隣家との隙間が狭い場合は、ビケ足場ではなく単管足場を使用するケースもあります。

2.高圧洗浄をしない、もしくは適当に洗浄する

高圧洗浄とは、外壁についた古い塗膜やほこり、カビなどの汚れを落とす作業のことです。塗料の密着性を上げる重要な役割があるため、高圧洗浄をしない、もしくは適当に洗浄する業者には注意が必要です。

外壁に汚れや不純物が残っていると塗料が十分に密着せず、ムラが出たり数年で剥がれたりする可能性が高くなります。また、表面が凸凹しているときれいな仕上がりになりません。

高圧洗浄は3時間以上かかるため、作業時間があまりにも短い業者は要注意といえます。工期を短縮するために工程自体を省いてしまう業者もいるため注意しましょう。

山下さん

見積書に高圧洗浄の費用が含まれているかをチェックしましょう。洗浄面積や単価が明確であるかもポイントです。

外壁は自分でも洗浄できる?

家庭用の高圧洗浄機でも外壁の洗浄はできますが、水圧に注意しましょう。

水圧が強すぎると塗膜や外壁のダメージにつながり、弱すぎると汚れが落ちません。

専門業者であればダメージを避けつつ、細かい部分まで徹底的に洗浄してくれます。そのため、高圧洗浄はプロへの依頼が賢明です。

高圧洗浄についてはこちらで詳しく解説しています。
>>外壁塗装の高圧洗浄は超重要!手順から費用まで徹底解説

3.養生を十分にしないまま塗装する

養生は作業中の汚水やほこりの飛散防止や、塗料が付着して困る箇所をビニールなどで保護する作業です。養生が不十分だと、窓やエアコンの室外機、車といった外壁以外や近隣住宅に汚水や塗料が飛散する可能性が高くなります。

しかし、時間と手間がかかるため、養生を十分にしないまま塗装する業者もいます。

また、養生は物や場所に合わせて適切におこなわなければいけません。養生が必要な物や箇所、養生方法は以下のとおりです。

物・箇所養生の方法
建物全体足場の周りに飛散防止ネットを取り付ける
エアコンの室外機や給湯器など給気口を塞がないタイプのカバーで上から覆う
塗料・資材置き場ブルーシートを敷き、上に塗料や資材を置いて床の汚れを防止する
自動車用養生シート(カーシート)で覆い保護する
郵便受けや表札などの付帯物、窓や扉周り、花壇や植物テープとビニールシートが一体化したマスカーを使い覆う
通路上を歩いても滑ったり破れたりしにくいノンスリップマスカーを使用して、安全性も確保する

上記の箇所に養生されていることを確認したうえで、作業を進めてもらいましょう。

養生が必要な期間

養生をする期間は、物や箇所によって異なります。

飛散防止ネットは工事開始から終了までの全期間、約14日ほど設置されます。窓やポストの付帯物、玄関周り、エアコン室外機の養生は高圧洗浄後~片付け前までの11日間、車は塗装期間中の3日~が目安です。

養生についてはこちらで詳しく解説しています。
>>外壁塗装における養生の役割とは?養生が必要な期間や費用、3つの注意点を紹介

4.ひび割れ補修をせずに塗装する

塗装前にひび割れ補修をしないで塗装する業者は要注意です。ひび割れを補修せずに塗装しても、数年でひびが浮き出てしまいます。

ひび割れには以下の種類があります。

種類症状
ヘアークラック・幅0.3mm以下のひび割れ
・時間経過とともに劣化が進行するため、外壁塗装時に補修が必要
構造クラック・幅0.3mm以上のひび割れ
・外壁内部までひびが到達している可能性が高い
・雨漏りの原因となるため、早急に補修が必要

ひび割れは程度に関係なく補修が必要ですが、外壁内部にまで及ぶ構造クラックは緊急性を有します。ひび割れから雨水が染み込むと外壁材や躯体にまでダメージを与えかねません。建物の強度や耐久性低下の原因となるため、外壁塗装時はひび割れの補修が必須です。

ひび割れを放置するとどうなるか

ひび割れは放置しても良くならず、劣化は進行するばかりです。

構造クラックはやがて外壁材や柱の損傷につながり、外壁塗装や部分補修では対応できなくなります。外壁のひび割れは放置せず、必ず補修しましょう。

ひび割れについてはこちらで詳しく解説しています。
>>外壁のひび割れは補修が必要?症状別の補修方法から費用、原因まで徹底解説【写真付き】

5.シーリングを交換していない

シーリングとは、外壁材と外壁材の間にある隙間を埋める目地材のことです。隙間からの雨水侵入を防ぐほか、外壁材同士がぶつかり割れないようにする緩衝材としての役割も担います。

シーリングは経年劣化によりその機能を果たせなくなるため、塗装時にはシーリングの交換も必要です。

シーリングのひび割れや剥がれを放置しておくと劣化箇所から雨水が侵入し、外壁内部にカビやシロアリが発生したり雨漏りが起きたりする原因になります。

せっかく塗装で外壁の防水性や耐久性を高めても、シーリングが劣化したままでは意味がありません。シーリングは5~10年ほどで劣化するため、外壁塗装の際に交換しましょう。

山下さん

シーリングの劣化状態や場所によっては、交換ではなく劣化したシーリングの上に新しいコーキング材を充填する「増し打ち」で対応する場合もあります。

シーリングの劣化サインとは

シーリングは劣化すると汚れやひび割れ、チョーキングといったサインが現れます。

特に気をつけなければならないサインは、隙間や肉割れです。建物内部の浸水や建物の耐久性に影響している恐れがあり、早急なメンテナンスが必要です。

シーリングについてはこちらで詳しく解説しています。
>>【超重要】サイディングのシーリングは放置NG!補修方法や注意点まで徹底解説

6.塗料を規定以上に薄めて塗装している

塗料は水や溶剤などの希釈剤で薄めて使いますが、規定以上に薄めて塗装する業者には注意しましょう。

塗料は規定以上に薄めると、塗料本来の機能が発揮されません。塗膜が薄くなり耐久性も劣るため、耐用年数を待たずに数年で剥がれやひび割れが起こる可能性が高いです。また、塗料を薄めすぎると垂れたりムラになったりしやすく、きれいに仕上がりません。

塗料を薄める割合は一定ではなく、塗料メーカーによって定められています。塗料のカタログなどで確認できるため、自分で調べたり業者に質問したりするとよいでしょう。

業者が塗料を規定以上に薄めて塗装する理由は、塗料の使用量を減らして材料費をおさえて利益を増やそうとするからです。目先の利益しか考えていない業者に依頼しないように注意してください。

7.下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りをしていない

外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本です。しかし、人件費と材料費を削減するために、塗り回数を減らす業者がいます。

塗料を3回塗る目的は、以下のとおりです。

回数名称目的使用する塗料
1回目下塗り・下地と塗料の密着性を高める
・塗料が外壁材に染み込むのを防ぐ
下塗り専用の塗料
2回目中塗り・塗膜を作る
・塗装面を平坦に整える
上塗りと同じ塗料
3回目上塗り・塗膜を厚くし機能性を高める
・色ムラを整える
中塗りと同じ塗料

下塗りを省くと塗料が密着せず、塗膜剥離のリスクが高くなります。また、中塗りだけおこない上塗りをしなかった場合、塗膜の厚みが十分でなく、耐久性や防水性などの機能が発揮されません。

塗料を3回塗るには乾燥時間を含め最低でも3~4日ほどかかるため、塗装工程が1~2日しかない業者には注意が必要です。

山下さん

塗料によっては下塗りの必要がなく、中塗り・上塗りの2回塗りでよいケースがあります。塗る回数は塗料メーカーのカタログやホームページで確認できます。

8.規定の乾燥時間を守らずに重ね塗りしている

工期を短縮させる目的で規定の乾燥時間を守らずに重ね塗りするケースがあります。塗料の乾燥が不十分なまま重ね塗りすると塗料が密着せず、膨れや剥がれ、ちぢれといった不具合を起こします。

下塗りと中塗り後に規程の乾燥時間を設けなければ、耐久性の高い塗膜が作れずに塗料本来の機能が発揮できません。規定の乾燥時間は塗料のカタログに記載されているため、確認するとよいでしょう。

ただし、気温が低かったり湿度が高かったりすると塗料が乾きにくく、規定よりも乾燥時間が長くなります。

塗料の乾燥時間については下記の記事で詳しく解説しています。
>>外壁塗装は乾燥時間が必須|乾燥が必要な工程から時間短縮する方法まで徹底解説

9.契約時に決めた塗料と違う商品を使用している

契約時に決めた塗料と違う商品を使用する業者が存在します。契約した塗料より価格の安い商品を使ってコストを削減し、利益を増やすことが目的です。

塗装工事中は留守にする方もいますし、ずっと見張っているわけにもいきません。依頼者に見られていないことをいいことに、業者が勝手に塗料のグレードを下げて塗装することがあります。

契約した塗料が使われているかどうかを仕上がりから判断するのは困難です。塗料の偽装を防ぐには、一斗缶に記載された塗料名が契約時と同じであるかを確認するとよいでしょう。

10.色の塗り分け部分がガタガタしている

色の塗り分け部分がガタガタしていることも手抜き工事のひとつです。塗装しない箇所にマスキングテープを使用していない、もしくはまっすぐに貼らなかったことが原因になります。

色を塗り分ける際はマスキングテープを使わなければきれいなラインが出ません。そして、まっすぐ貼らなければガタガタになってしまうため、マスキングテープを使用する意味が無くなってしまいます。

せっかく外壁塗装をおこなっても、塗り分け部分がガタガタしていたら不格好な外観になってしまいます。

養生は細かな作業なため、面倒だと感じる業者も少なくありません。塗装後に塗り分け部分がガタガタしているのを発見したら、すぐに業者に連絡して再塗装してもらいましょう。

11.雨どいや配管の裏など細かい箇所の塗り残しが多い

手抜き工事をする業者は、以下の細かい箇所の塗り残しが多いです。

塗り残しが多い箇所

  • 雨どいの裏
  • 給湯器や室外機の裏
  • 配管の裏
  • 軒天
  • 窓枠
  • 足場の柱周辺

上記の箇所は目につきにくく、手を抜かれやすいため注意が必要です。そして、塗装をしていないということはその部分だけ外壁が保護されていないということです。汚れの付着やカビ発生の恐れがあるほか、塗りムラができて仕上がりもきれいではありません。

塗り残しを見つけたらすぐに業者に相談しましょう。塗り残しを防ぐためには、工事完了後、足場を解体する前に業者と一緒に塗り残しがないかを確認することをおすすめします。

12.天候が悪い日でも塗装する

塗装工事には適さない気象条件があり、気温5度以下、湿度85%以上、雨や雪が降る日は塗装ができません。塗料に水分が混ざって薄まったり乾燥が不十分になったりして、塗装後数年で以下の不具合を生じる危険性があります。

天候が悪い日に塗装するリスク

  • 塗料が雨で流される
  • 光沢が低下する
  • 仕上がりにムラが出る
  • 塗膜剥離やひび割れなどが起きやすくなる

短い工期で利益をあげるために天候が悪い日でも塗装する業者が存在します。明らかに悪天候の中で塗装をおこなう業者には注意が必要です。

13.見積書に記載されている作業をしない

見積書に記載されている作業をしない業者には注意しましょう。

依頼する側は見積書どおりに作業してくれるものだと認識しますが、作業を省くことで儲けを出そうとする業者がいます。見積書には高圧洗浄や3回塗りの記載があっても、実際は高圧洗浄をしなかったり塗料を2回しか塗らなかったりするのです。

外壁塗装は、専門知識がなければ施工が正しくおこなわれているのかどうかわかりません。また、塗装後に見積書どおりの作業をしたかどうかを判断することは困難です。

そのため、工事中は進捗状況を確認することが大切です。依頼主が頻繁に確認すると、業者も手抜きしにくくなります。

外壁塗装業者に手抜き工事をさせないためには?

外壁塗装業者に手抜き工事をさせないためには、手抜き工事をしない優良な業者を選ぶことが大切です。

手抜き工事をする業者の場合、手抜き工事による施工不良が起きてもきちんと対応してくれなかったり、対応しても納得のいく仕上がりにならなかったりする可能性があります。

そのため、業者選びの際は以下に該当する業者を選ぶと安心です。

優良業者のポイント

  • 事前調査に1.5~2時間ほどかけてくれる
  • 見積書の内容が工事項目ごとに詳細に書かれている
  • 不明点や疑問点に対して丁寧に説明してくれる

1.事前調査に1.5~2時間ほどかけてくれる業者を選ぶこと

事前調査とは、工事前に外壁の劣化状況を確認する作業のことです。必要な工事を見極めて正確な見積書を作成するためには、綿密な事前調査が不可欠です。そのため、事前調査に1.5~2時間ほどかけてくれる業者を選びましょう。

事前調査では建物を一周し、塗装面積や建材、修繕や塗装が必要な箇所を確認します。調査時間は業者によって異なりますが、外壁だけでなく雨どいや軒天といった細かいところまで確認すると1.5時間以上は要します。

短時間で調査を終える業者はきちんと調査していない可能性が高く、結果的に手抜き工事される可能性が高まります。

2.見積書の内容が工事項目ごとに詳細に書かれている業者を選ぶこと

見積書の内容が工事項目ごとに詳細に書かれている業者を選ぶと、手抜き工事を避けられます。工事項目や工程ごとの単価や単位、塗料名や資材名が詳細に記載されているかをチェックしましょう。

内容を明確に記載できるということは、事前調査がきちんとおこなわれている証です。そのため、単位を「一式」で記載したりする業者には注意しましょう。単位が一式と記載されている場合、正確な数値で計算された金額ではない可能性があります。

また、契約を取りたいからと他業者よりかなり安い金額を提示する業者もいます。結果、手抜き工事につながったり工事が始まってから追加費用を請求してきたりするケースも少なくないため、見積額が安すぎる業者にも注意が必要です。

山下さん

見積書に「一式〇円」と記載されている場合は、費用の内訳を確認するとよいでしょう。

3.不明点や疑問点に対して丁寧に説明してくれる業者を選ぶこと

外壁塗装は複数の工程からなる工事のため、知識のない方が外壁塗装の内容を理解しようと思うとなかなか難しいものがあります。そのため、不明点や疑問点に対して専門用語を使わず、わかりやすい言葉で丁寧に説明してくれる業者を選ぶことが大切です。

業者の説明に納得したうえで契約すれば、不安を感じることなく工事を任せられるでしょう。

また、丁寧に説明してくれる業者の場合、丁寧な施工を心がけていることが多いです。反対に、説明をしてくれない業者は手抜き工事につながる恐れがあるため注意しましょう。

外壁塗装で手抜き工事をされた場合の対処法

外壁塗装で手抜き工事をされた場合の対処法は以下のとおりです。

手抜き工事の対処法

  • 再塗装を依頼する
  • 他の業者に点検・塗装を依頼する
  • 消費者センターや弁護士に相談する

1.再塗装を依頼する

手抜き工事が発覚した場合、早急に業者に再塗装を依頼しましょう。再塗装を依頼する前は契約内容を確認し、保証期間内であることを確かめましょう。また、どのような問題があるのかは写真や動画を撮るなどして具体的に伝えることが大切です。

契約書に書かれた内容の工事がおこなわれていなければ、契約違反となります。得られるはずの状態や耐久性がない場合、再塗装や補修を請求できます。保証期間内であれば、原則、不具合を無償で補修する義務があるため、手抜き工事による不具合は再塗装してもらえる場合がほとんどです。

契約時に保証内容やアフターメンテナンスについて確認しておくと安心です。

山下さん

不具合が起きたときには業者が倒産していたというケースも。そうなると、保証を受けることができず、別の業者に有料で依頼しなければなりません。ただし、リフォーム瑕疵保険に加入した場合は業者が倒産しても保険金が受け取れます。

2.他の業者に点検・塗装を依頼する

手抜き工事をする業者に再塗装を依頼しても対応してもらえない場合や、再塗装しても納得のいく仕上がりにならないことがあります。そのため、手抜き工事が疑われる場合、他の業者に点検・塗装を依頼するのも手段の一つです。

他の業者に点検してもらうことで、手抜き工事による不具合かどうかが判断できます。このまま放置してよいのか、それとも再塗装が必要なのかが明確になるでしょう。

また、他の業者に塗り直してもらう場合は、前述したとおり手抜き工事をしない優良な業者を選ぶと安心です。

3.消費者センターや弁護士に相談する

あきらかに瑕疵であるにもかかわらず認めない、または納得のいく対応をしてもらえない、業者とトラブルになった場合はすみやかに以下の公的機関や弁護士に相談しましょう。クーリング・オフ制度の利用や損害賠償を請求できることもあります。

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消費者センター・商品やサービスなど消費生活全般に関するトラブルの相談を受け付けている
・裁判を起こさず、話し合いでの和解を仲介する制度「ADR(裁判外紛争解決手続き)」もおこなう
https://www.kokusen.go.jp/map/
住宅リフォーム・紛争処理支援センター・住まいの「困った」を相談できる国土交通大臣指定の相談窓口
・必要に応じて専門家相談や紛争処理を利用できる
https://www.chord.or.jp/

弁護士に相談すると業者が請求に応じず、法的手段に訴える状況となった場合のサポートが受けられます。

当事者では問題を解決することが難しいと感じたら第三者機関に相談しましょう。

外壁塗装手抜きのまとめ

外壁塗装の手抜き工事例を13個紹介しました。手抜き工事のリスクは、以下のとおりです。

手抜きのリスク

  • 塗装後、数年で塗膜が剥がれたりひび割れたりする
  • 仕上がりに不満が残る
  • 汚水や塗料が飛散し、近隣トラブルを招く
  • 塗料の耐用年数を待たず、再塗装や補修が必要になる

手抜き工事されているかどうかは、素人目には判断がつきません。手抜き工事を見つけたときに指摘できればよいですが、一日中見張ることはできないですし、塗装の知識がなくては完全に見抜くことは不可能でしょう。

そのため、外壁塗装は手抜き工事をしない優良業者に依頼することが大切です。費用の安さだけで業者を決めず、高品質な施工を適正価格でおこなってくれる業者を選びましょう。

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