外壁塗装ではみ出しを発見!正しい対処法から事前にできる対策まで徹底解説

この記事の監修者

ヤマテック株式会社 代表
山下 隆盛

ヤマテック株式会社は、サイディング工事で2022年・2023年 ニチハ株式会社の出荷枚数で神奈川県No.1 を獲得!「外壁リフォームのお困りごとをゼロにする」外装リフォームプロ集団の主催者。

外壁の塗装工事の完成後、塗料が他の部分にはみ出している箇所が気になったことはありませんか?
「指摘してクレームと思われたくない」と、そのままにしてしまう方もいるようです。

しかし、外壁塗装のはみ出しは、施工不良のひとつ。
手直しも可能であるため、施工業者にしっかり伝えるべき内容です。

この記事は、外壁塗装のはみ出しについて、どのように対応すべきか、原因や対策はあるか、などを解説しています。

この記事のポイント

  • はみ出しは業者の施工不良にあたる
  • 工事完了後であっても業者の負担で手直しできる
  • 手直し前に状況・契約内容のチェックをするとトラブル回避になる
  • 外装業者の選定など、施主の対策ではみ出しを防げる
  • お手元の見積りが本当に大丈夫か無料で診断します
  • 完全無料で厳選した優良業者をご紹介
  • ひび割れ・剥がれ・シロアリも相談OK
  • 施工中の業者に対する心配や不安の相談も大歓迎
正直 外装リフォームプロ集団は外壁塗装・リフォームする皆様をサポートいたします。

外壁塗装ではみ出しを見つけたときは、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装のはみ出しとは

外壁塗装のはみ出しとは、塗料が本来塗るべき範囲を超えて付着してしまうことです。
外装の部位が切り替わる部分では、境目がまっすぐにならず、キレイに塗装されないことがあります。

はみ出しが起こりやすい箇所

  • 窓枠
  • ドア枠
  • シーリング部分
  • 軒などの付帯パーツとの境目

塗装のはみ出しは、美観を損ねるだけでなく、塗料が付着した部分の機能を低下させる恐れがあります。
見つけた場合は、早急に対応しましょう。

はみ出しは施工不良にあたる

塗料のはみ出しは、多くの場合、施工不良にあたります
そのため、業者の負担で手直しできるケースがほとんどです。
依頼主には、仕上がりに対する気がかりを質問・指摘する権利があります。

工事が完了した後でも、業者に連絡し手直しをお願いしましょう。

山下さん

小さなことを言っていいものか…など遠慮しなくて大丈夫!
気になるところがあったら、工事後でも指摘しましょう。

はみ出し発生時の対処法プロセス

塗料のはみ出しを発見したときは、速やかに適切な対処を行いましょう。
はみ出しが発生した際の、具体的な対応の手順を説明します。

1.はみ出し箇所の写真・動画を撮る

はみ出しを発見したら、まずスマートフォンなどで写真や動画を記録しましょう。
はみ出しの箇所・発生日時を明確に記録します。
可能なら複数の角度から撮影し、はみ出しの範囲や程度が分かることが理想です。
業者とのやり取りがスムーズになります。

2.契約書を見て責任の所在を確認する

次に、工事の契約書を確認します。
信頼できる業者なら、施工不良や手直しに関する取り決めが記載されているでしょう。
責任の所在や費用負担についてどのような契約になっているか、チェックしてください。

3.業者に連絡する

状況・契約書の確認ができたら、手直しの依頼をします。

まずは施工を行った業者に連絡を取りましょう。
他の業者に手直しを依頼すると、費用がかかります。

メッセージのやりとりが可能なら写真や動画を送り、はみ出しの状況を説明します。

4.手直し前に現場確認を行う

業者が手直しを始める前に、再度、現場確認を行います。
気が付いたはみ出し箇所以外にも、手直しが必要な部分があるかもしれません。
見落としがないよう、業者と一緒に作業部分を全て確認します。

5.手直しに立ち会う

手直し作業には、できる限り立ち会うようにしましょう。
業者が適切に修正しているか、施主の目で確かめることが重要です。

2階など立ち会いが難しい場合は、手直し前後の写真撮影をお願いしましょう。
完了の検査も立ち会い、完了の署名を残します。

業者と施主で解決が難しい場合は第三者機関を利用する

施工した業者が手直しに応じない場合や連絡を無視する場合は、外部機関への相談が有効です。
無料で相談できる機関もあります。

ただし、業者が対応するつもりでいるものの、連絡できていないだけの可能性もあります。第三者機関への相談は、業者に連絡してからにしましょう。

外装工事でとトラブルになりそうなときに活用しやすい第三者機関には、下記のような窓口が挙げられます。

機関名相談するタイミング費用
住宅リフォーム・
紛争処理支援センター
塗装業者が取り合ってくれないとき申請手数料
1万円
自治体の住宅相談窓口トラブルに関する知識・情報、
アドバイスが欲しいとき
無償

専門家のアドバイスを受け、適切な解決策を見つけてください。

はみ出し原因となる【4つの】要素

塗料はみ出しの原因となる施工不良には、様々な要素が関わっています。

はみ出しの主な原因

  • 不適切なマスキング養生
  • 職人の技術不足
  • 天候や足場など作業環境の影響
  • 塗料の乾燥不足

ひとつずつ解説します。

1.不適切なマスキング養生

塗装範囲を守るためのマスキングテープ養生が不適切だと、塗料のはみ出しにつながります。

不適切なマスキング養生の例

  • 正しい位置に貼られていない
  • まっすぐ貼られていない
  • 隙間がある
  • テープが壁に密着していない

はみ出しを防ぐマスキング養生も職人の技術が問われます。

2.職人の技術不足

塗装をおこなう職人に技術や経験が不足していると、塗料のコントロールがうまくできない場合があります。
未熟な技術では、均一な塗装ができなかったり、塗料を垂らしてしまったり、十分な仕上がりになりません。
その場合、はみ出しだけでなく、塗り残しがある恐れも考えられます。

3.天候や足場など作業環境の影響

塗装作業中の天候や作業環境も、はみ出しの原因になり得ます。
強風や雨などの悪天候下では、塗料が飛散する・流れることがあります。

また、不安定な足場や、極端に狭い作業スペースといった環境も、適切な塗装ができない要因です。

雨の日でも外壁塗装作業はするの?

雨の日の外壁塗装は、品質低下・施工不良につながることから専門家も推奨していません。
外装メンテナンスのスケジュールは、雨天でも可能な作業とそうでない作業を分け、天候に合わせて柔軟に組んでいます。
もしひどい雨の中でも塗装を強行しようとする業者なら、依頼しない方が良いでしょう。

雨天時の外壁塗装についてNGの理由や懸念点などはこちらの記事で解説しています。
>>【雨の日に外壁塗装は絶対ダメ!】影響からトラブル事例まで徹底解説

4.塗料の乾燥不足

塗料の乾燥が不十分なまま養生を外したり、触れたりすることもはみ出しの原因です。

十分な乾燥時間が確保されていないとすれば、塗装全体の品質も心配です。塗料の耐用年数を迎える前に劣化症状が起こる恐れがあります。

状況に応じた適切な乾燥時間の確保が大切です。

適切な乾燥にはどのくらいの時間がかかる?

塗装の乾燥時間は塗料の種類によって異なります。
上塗り塗料の場合、水性塗料は4~24時間程度、油性塗料は24~48時間程度が目安です。
ただし、気温・湿度などの環境条件によっても適切な乾燥時間は変わります。

外壁塗装の乾燥時間については、こちらの記事で解説しています。
>>外壁塗装は乾燥時間が必須|乾燥が必要な工程から時間短縮する方法まで徹底解説

施工前にできるはみ出し対策【5選】

外装塗装ではみ出しが起こらないようにするために、契約前や着工前できる対策があります。
専門知識がなくてもできるはみ出し対策を5つ紹介します。

山下さん

はみ出し以外の施工不良対策としても有効です!
トラブル回避策として覚えてくださいね。

塗料のはみ出しが起こる前に、施工前の対策を講じておきましょう。

優良業者に外壁塗装を依頼する

はみ出しをはじめとした外壁塗装のトラブルを防ぐには、信頼できる優良業者を選ぶことが大切です。

突然家に訪問してくる業者やしつこい営業の手口の業者は、自社の利益ばかり優先し、施工がおざなりな傾向があります。
さらには、トラブルになっても対応してもらえないケースも。

優良業者の特徴

  • 操業年数が長い
  • 多くの施工実績がある
  • 良い口コミが多い
  • 外壁塗装に関する資格を持っている
  • 保証が充実している

外装塗装を依頼する際は、信頼できる優良業者に依頼しましょう。

悪徳業者かもしれないと思ったら?

悪徳業者は、しつこい営業で契約を結ばせる傾向があります。
一旦外壁塗装工事の契約をしても、クーリングオフ制度を活用して無効にできるケースも多いです。

契約した業者が万が一悪徳業者だった場合の対応策は、こちらの記事を参考にしてください。
>>外壁塗装で悪徳業者と契約したけど解約できる?解約方法から対処法まで徹底解説

適切な塗料を選ぶ

外壁の材質や状態に合った塗料を選ぶことも、はみ出し対策のひとつです。
塗料の種類によって、職人に求められる知識や技術も変わってきます。

例えば、必要な乾燥時間や下地材との相性などは、塗料の種類によってさまざま。業者に同じ塗料での施工実績があるかどうかなどでも仕上がりが左右されます。

塗料は、外装業者と相談しながら、慎重に選定してください。

養生箇所や養生方法について確認する

施工前の打ち合わせで、養生すべき箇所や養生方法について業者と確認しておくことが重要です。
特に、窓枠やドア枠・シーリング部分といったはみ出しが起きやすい箇所は、念入りに養生してもらえるかをチェックしましょう。

また、予算削減のために養生を省いて提案する悪い業者もいるようです。
見積書で養生が省かれていないか確認してください。

乾燥時間の確認

施主でも乾燥時間の確認は可能です。
契約した塗料にどのくらいの乾燥時間が必要かを把握しておき、施工中も確認しましょう。

ただし、安全上、足場内には入れません。
見えない部分は、写真を撮影してもらう、工事工程の日報を見せてもらうなどで乾燥状況を把握すると良いでしょう。

工事の手直しについて契約書を確認する

万が一塗料のはみ出しが発生した場合に備え、あらかじめ契約書に手直しについての取り決めを明記しておきましょう。

例えば、修正に足場の再設置が必要な場合、費用負担でトラブルになることがあります。
契約書には、手直しする旨はもちろん、その方法や期間、追加費用が発生した場合などの条件を明確にしておくことが大切です。

外壁塗装の完了検査を行う

外壁塗装の中間検査や完了検査は、外壁塗装のトラブルを防ぐ大切な手段です。
施工不良を早期に発見し、施工中に解決できる可能性があります。

特に完了検査では、工事に不備がないかを足場を解体する前に確認できます。
足場がある状態なら業者も修正作業しやすく、施主としても気になる箇所を指摘しやすいタイミングです。
検査の日程を把握しておき、可能な限り立ち会えるようにしましょう。

完了検査で見るべきポイントは?

完了検査では、はみ出しをはじめとする塗装の仕上がりに加え、

  • 塗料は指定したものか
  • シーリングの仕上がり
  • 作業中取り外した設備が復旧されているか
  • 傷や汚れがないか

などのチェックをおすすめします。

外壁塗装の完了検査でのチェックポイントは、こちらの記事で解説しています。
>>【プロ監修】外壁塗装の完了検査|チェック項目を解説【一覧表で確認漏れを防ぐ】

外壁塗装のはみ出しでよくある質問

はみ出しが発生しやすい箇所はどこですか?

外壁塗装で塗料のはみ出しが起きやすい箇所は、塗料が切り替わる部分です。

  • 窓枠
  • ドア枠
  • シーリングとの境界
  • 軒など付帯パーツとの境界

など、はみ出しが起きていないかチェックしてください。

塗料のはみ出しはどのように手直しすべきですか?

はみ出した塗料をやすりや専用の薬剤などで削り、それぞれ正しい塗料を上塗りします。
塗装の境界をきれいに仕上げるには職人の技術が必要なので、ご自身で触らずプロに依頼しましょう。

はみ出しが起きやすい塗料はありますか?

乾燥に長く時間がかかる塗料は、はみ出しが起きやすい傾向があります。
一般的に、油性塗料は水性塗料よりも乾燥時間がかかります。
外壁との相性で油性塗料を採用した場合は、完了検査の際にしっかり確認しましょう。

外壁塗装のはみ出しまとめ

この記事のまとめ

  • はみ出しは施工不良のひとつ
  • 施主には無償で手直しを依頼する権利がある
  • トラブルを防ぐために、あらかじめ手直しについて契約書に明記するべき
  • 完了検査に立ち会い、足場のあるうちに手直し依頼することがおすすめ
  • 万が一トラブルになった場合は、第三者機関に相談を

塗料のはみ出しは、業者の責任で手直しすべき施工不良です。
外観を損ねるだけでなく、外壁の機能低下につながります。
はみ出しを見つけたら、速やかに写真などで記録し、業者に手直しを依頼しましょう。

トラブルを防ぐためにも、外壁塗装は信頼できる優良業者を選んでくださいね。

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